--では、続いて「Good Night」の歌詞は?
K 「Good Night」は……ちなみに俺、インタビュー中ずっとゲームやってるの知ってる?
--知ってます。ちゃんとゲームは進んでるんですか?
K 進んでる進んでる……「Good Night」は、ブックレットの解説でもちょっと匂わせたけど、俺たちのショートチューンには法則があることに気づいたのさ。「Hungry」、腹減った。「Love Love Love」、愛してる。で、「Sex」でしょ?つまり、夜の流れなわけよ。だから、とりあえず「おやすみ」にしとこうと思って。
I 優しい歌詞ですね、あるイミ。
K なんだそれ!
I 事後にちゃんとおやすみって言ってあげられる優しさみたいなとこありますよね。
K まあ、そういうところあるよね。
一同 (笑)
--これもちゃんとアンドリューに「こんなの出来たんだけど」って聴かせてるんですよね?
K もちろん。アンドリューに「一番得意なフレーズなに?」って聞いたの。そしたら、「ドゥクドゥドゥン!ドゥン!すかねぇ」って言うから、そのまま曲にした。
一同 (爆笑)
--じゃあ、アンドリューのフレーズが先にあったっていうこと?
A そうですねぇ。ただ、“ドゥクドゥドゥン!”にも“たまごどん!”と“ところてん!”の2パターンがあるから。“たまごどん!”だとちょっと低い位置の音になるし、“ところてん!”だとちょっとメロコアっぽい感じになるし、「どっちかなー?」って。
K ドラマーによって色々あるのよ。「ど、て、た、か、し!」とか(笑)。「し!」はハットなわけよ。
一同 (笑)
H ヤバいな、それ。
A だから、ところてんと玉子丼はどっちが好きですか?ってことですよね。
--で、横山さんはどっちを選んだんですか?
K どっちでも良いよね(笑)。
一同 (爆笑)
--アンドリューはどっちを選んだの?
A ところてん。
一同 (爆笑)
--アンドリュー的にドラムのここを聴いて欲しいとかあるの?
A いやぁ、全部ですけど……。そうだなぁ、俺、14歳でSEPULTURAやSlayerのライブを観に行ってるぐらい、本当にああいう音が好きで。で、今回は当時聴いて興奮したフレーズをそのままCDに出来たから、あの感じをしっかり聴いて欲しいですねぇ。カバー曲もすごい燃える曲だったから。
K そうだね、あの3曲はアンドリューがイキイキしてたねぇ。
I イギリスの血が騒いで(笑)。
A カバーして思ったのが、GBHってフレーズと足(バスドラ)の入れ方がちょっとおかしいんですよ。“普通ならそういう風には入れないだろ”っていう足になってるから、ケンさんに「これってどうすかねぇ?」って聞いたら、「そのまま(原曲のまま)で良い」って。だから、今回は14、15歳の頃に聴いてた音楽の影響をそのままを入れられたかなって。
K その頃の自分と出会っちゃったわけね。
--『Crossover』と比べて出し切った感はある?
A 実は、今回ほとんどクリックを聴きながら録って。基本的にはライヴでできないことはレコーディングでしないって決めてるんですけど、今回はストップ&ゴーとか、キメがある曲が多いっていうのもあって、ちょっとクリック聴いてやらせて欲しい曲があるってみんなに話をしたんですよ。だから、納得いくのが出来たのは今回の方かな。だからといって、ライヴで叩けないとかじゃなくて。クリックにビタビタに合わせてるわけでもないし、ガイド的な感じで聴いただけだから。ちなみに俺、ライヴでは音源よりも故意に速くしてるんですよ。だから、そういうイミではCDとは一緒になんないです。
--意識してスピードを変えるようになったのはなんで?
A そういう音楽を聴いて育っちゃったから。それがかっこいいって俺の中でなっちゃって。音源の2倍ぐらいの速さでライヴやるバンドがいると超興奮するし。
--それじゃあ、レコーディングではライヴで叩いてる自分を想定して録ってるの?
A 抑えてるのかもしれないですねぇ。普通、それをやったら怒られるけど、BBQは怒られないかなって(笑)。
I レコーディング中のアンドリューのすごいところは、アンドリューがクリックに合わせてるんじゃなくて、クリックがアンドリューに合わせてくるっていう現象が起きること(笑)。
一同 (爆笑)
A うんうん。
H 「うんうん」(笑)。
K 「やっべぇ、クリックの方が合ってきた!」
一同 (爆笑)
--その話、伝わるなぁ。
I そういうレベルでやってるから(笑)。
A ライヴの演奏が音源より遅くなるのなんて絶対ありえないですね。それは絶対につまらないし、お客さんはそんなの望んでないし。
INTERVIEW BY 阿刀 “DA” 大志
PHOTO BY Teppei Kishida
Part.03に続く...
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