--まず、前作『Crossover And Over』から振り返っていただきたいんですけど、どういう作品だったと思いますか?イソちゃん。
I.S.O(以下、I) 俺!?俺からくる?まぁ、振り返ってみたところ……なんすかねぇ……最近……ちょっと待って下さいね……。カレーで例えると……
Ken(以下、K) 「星の王子さま」から普通のカレーになったような感じなんじゃない?
Hongolian(以下、H) そうなんじゃない?ボンカレーの甘口がちょっと辛口になった感じ?
K それは違うと思うよ。
--じゃあ、アンドリューにとってはどう?『Crossover』はアンドリューがBBQに加入して初めてのアルバムだったけど。
Andrew(以下、A) ちょっと真面目に言うと……
K キタッ!
A 「この辺でみんなに分からせとかないとな」って。
一同 (爆笑)
A 振り返ってみても、アンドリュー、パンチのないこのシーンに一発ちょっと分からせられたかなと思ってます。
--アンドリューの周りの反応はどうだったの?
A 「ハンパねえ」しか言われねぇっす。
一同 (爆笑)
K びっくりされたとは思うよ。サウンド面でこういうバンドって多くないでしょ?BBQの7年か8年ぶりのアルバムで、ちょっと変わったああいった音でびっくりされたと思うし、俺たち自身も痛快だったかな。
--ああいう方向でやりたいっていう考えは前からあったんですか?
K アンドリューが入った時に思った。
--それはなんでですか?
K メンバーの誰が変わってもそうなんだけど、特にドラムが変わるとバンドの音って変わるのよ。アンドリューが入ったから、もっと刻んだ曲をやってもいいじゃねぇかなぁってなって、それが結果的にクロスオーバーみたいになってったのよ。メタリックにしたくなっちゃったの。
--個人的な感想なんですけど、俺、あんまりあのアルバム(『Crossover And Over』)好きじゃないんですよ。
K 『Crossover』?そうなの!?
--なんか、あのアルバムの前までは“キャッチーなBBQ CHICKENS”っていうイメージがあったから。『Crossover』は、カッコイイはカッコイイんだけど、心に残らないっていう。
I ……インタビュアー間違えたんじゃないですか?(笑)
K いやいや、これがジャーナリズムなんだよ(笑)。
--素直な感想です。
I ダイシくんはBBQのこと好きか嫌いかで言ったら好きなんですよね?
--大好きだよ!
I じゃあ、ダイシくんの好きなアルバムじゃなかったと。
--前回のアルバムを聴いて思ったのは、クロスオーバー路線でやりたいことを詰め込みすぎて、結果的に散漫な内容になったんじゃないのかなって。
K 違う、それはダイシの耳が付いて来なかっただけなんだよ。
一同 (爆笑)
--いや、それもありますけど!あのアルバムって『Indie Rock Strikes Back』と同じような印象なんですよね、曲の揃い方が。『Indie Rock』も色んなタイプの曲があってとっ散らかってたじゃないですか。でも、『Good-Bye To Your Punk Rock』では方向性がギュッとタイトに固まってて。だから、俺は『Good-Bye』がBBQのアルバムで一番好きなんですよ。ということで、今回のアルバムも『Indie Rock』から『Good-Bye』に変化したのと同じような感覚なんです。
I おお~。
H キタ。
K なるほどね。
--だから、アルバムのコンセプトで“前作が成功したから調子に乗って同じことをやってみた”みたいなこと言ってますけど、それが逆に良かったんじゃないのかなって思うんです。今回のコンセプトに沿って言うと、“良質の出涸らし”っていうか。
H アメとムチ、ハンパないな。
一同 (爆笑)
I たぶん、人に質問を振っといて自分が言いたいことを言うためのインタビューなんだよ。
H はいはい、最初から言いたいこと決まってんだ。
I 決まってるから誘導尋問的にやってんだよ。
K キミらは素人だから分かんないかもしれないけど、インタビューって基本、そことのせめぎ合いなわけなの、分かる?
一同 (笑)
H 分かりました分かりました分かりました。
--で、良いアルバムだなと思って。
I お、今回は?『Good-Bye』に次ぐ?
--そうそうそう。で、今回はいつから曲作ってたの?ホンゴリアン。
H いつから作ってたっけ……?『Crossover』作り終わって、ツアー終わって、しばらく経ってからすぐスタジオ入ったよね?「またアルバム作ろうか?」みたいな話になって作ったんだよね?
--それは、ツアーを経てメンバーのモチベーションが上がってたってこと?
I ツアーが楽しかったんですよ。またツアーに行きたかったんですよ。ツアーがもう楽しくて仕方がなくて。
A ツアーをするためには何か理由がなきゃいけないってことで(笑)。
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