--これは韓国語が分かる人が聴いたら分かるんですか?
K それは分かんないだろうねぇ。
H 俺が歌ってるから。
--ああ、そうか。
K まぁ、俺たちとしては「ヘイトスピーチ、ファックオフ」って感じよ。
--すっきりしないな~。じゃあ、他の曲の話に。テーマ的に「Right Here, Right Now」ってKen Bandで歌ってもおかしくなさそうな歌詞だと思ったんですけど。
K んー、でもちょっと暴力的だからねぇ。「Broken Bubbles」なんかは「Ken Bandでやってもおかしくないテーマだね」ってミナミちゃんと話はしたなぁ。
--その辺の歌詞のサジ加減って感覚的なものなんですか?
K うん。俺は無神論者だけど、これは神が与えた才能だよね。
一同 (爆笑)
--難しいな、このインタビュー(笑)。
K 全部文字にすりゃいいんだよ(笑)。
H 文字だけじゃ理解できないってことで。
K なにおまえ良いこと言おうとしてんだよ!
--じゃあ、「Dough Song」の“Dough(ドウ)”ってなんですか?
K ピザ屋さんのパンを作る時の生地。
H 最近、顔に貼ってるヤツいたじゃん。
I Twitterで炎上したヤツ。
K あれはBBQ CHICKENSを聴いてやったとしか思えない!
一同 (笑)
K まだ発売前だけど!
--今、あのお店ってどうなってるんですか?
K やってるよ。俺、あのあと注文したもん(笑)。で、あのパン生地を“Dough”っていうのよ。
I すげーリアルな歌詞なんですよ、途中まで(笑)。
K 半分はホントさ。
--300枚も生地を作るんですか?
K 300枚は大げさかもしれないけど、100枚単位はあったよな。
H こんなでっかいブヨブヨのヤツを切るんですよね。で、秤に乗っけて計るっていうのをケンちゃんが毎朝やってて。
--それは、もう感覚で重さが分かるとかのレベルですか?
K 分かるようになったの!それが。すごいぜ。たとえば、Mサイズが1個360gだとするじゃない?ドウも時間が経つと発酵してドンドン膨らんでいくのね。そこで、「今、こんぐらいの大きさに膨らんだっていうことは、あれからこんだけ時間が経ってるから……」って計算して切って、「もう一欠け!」って秤に乗っけると360g!もう才能だと思ったね!あの時の神がかり方はすごかった!
--歌詞見ると、なんでピザに関する歌詞がこれまでなかったんだろうって思ったんですけど、何かきっかけはあったんですか?
I この曲の仮歌で「ボーウ!」みたいに歌ってて(笑)。
K あそこは、自分のコーラスが「ドウ!」とか「オウ!」みたいに“O(オー)”の音が良いなって話をしてて、そこからそういう歌詞になった。「“お”って何があるっけ?」って話になって、「ドウってヤバくね?」みたいな(笑)。全員ピザ屋で働いてた経験があるからね。
I まぁ、故郷みたいなもんですよね(笑)。
K そう、「ドウ」っていやぁ、俺らの中では「ファックイェー」みたいな。
--仮歌の時点で歌詞のアイデアが降りてくることって多いんですか?
K BBQの場合だけだけどね。「こういう発音おもしれぇなあ」とか。他ではもうちょっと真面目にやってるよ。
一同 (笑)
K 「Dough Song」なんかはその最たるもんで。ドウと言えばピザ屋、ピザ屋といえばアルバイト経験、みたいなさ。で、その時の経験を書こうってなって、そこから自分の中で“ドウマン”と戦ってる俺が出てきて。厨房で2時間とか一人で仕込みやってると、変な脳内麻薬が出てきて、キマっちゃってるみたいな感じになるわけ。それで、「そういえば、こいつらと戦ったらどうなるかとか考えたことあんなぁ」とか思い出して。こないだ、実際に戦っちゃったヤツがTwitterで炎上してたけど、ああいうのはギリギリのラインなのよ。
--じゃあ、わりと彼の心情は理解できる?
K できるね。ちょっと話は違うけど、他所でメシを喰うっていうのはああいうことだと思う。
--どういうことですか?
K 水に鼻クソも入ってりゃ、汚いもんも入ってる。ああやってバカみたいにTwitterに写真を載っけちゃうか載っけちゃわないかの違いで、世の中はそういうもんだと俺は思う。「そりゃ、写真なんか載せちゃったら見つかるに決まってんじゃん、バカだなぁ」って思うけど、俺はそんなの10代の頃から知ってるよ。
一同 (爆笑)
K アルバイトなんてふざけんてナンボ、サボってナンボでさ。普通のミュージシャンはあんな歌詞書いた直後にこんな事件が起きたら「マズい!」って思うかもしれないけど、俺はむしろ美味しいと思うから。何年か先には記憶に補正がかかって、「あの事件にインスパイアされて書いたんだ」って。
一同 (笑)
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