SASAMORI それでタッピングをやったんですよね?
YAMAKEN そうだね(笑)。「Dance With Me」の速弾きはめっちゃ練習した。
-- 確かに「Dance With Me」はDRADNATSの新境地ナンバーであり、体が自然と動く曲調ですもんね。その後の曲作りもトントン拍子に?
YAMAKEN もともと曲はひらすら作りまくるタイプなので、あまり曲作りで頭を悩ませることはないよね?
KIKUO むしろスピードは早くなったんじゃないですかね。
YAMAKEN そうだね。難しくする作業が減ったから、これでいいんじゃない!って。めちゃくちゃ曲は作りましたから。SASAMORIが入ってからも、24曲ぐらい作ったかな。トノがいた頃も40曲ぐらい作りましたからね。
-- 今作は前作とまた作風が変わりましたね。DRADNATSのルーツにある90'Sメロディック・パンク愛を感じると同時に、オールディーズやロックンロールの古き良きエバーグリーンなメロディ・ラインの良さも前面に出てて、メロディ感は過去最高の仕上がりだと思う。
YAMAKEN 前作と今作の一番の違いは・・・これ言っていいのかわからないけど、今回は自信がある。前作は健さんプロデューサーだったので、健さんがゴーだったら、ゴーにしたんですよ。仮に100%納得してないところがあっても、プロデューサーがゴーだったら、そうしないと意味がないと思ってましたからね。でも今回は100%俺なので、自信があるというか、文句を言われても全部答えられる作品なんですよ。曲に関して、ちゃんと説明できますからね。それで嫌と言われたら、すいません!と謝るしかないなと。
-- 1stEP『LEAVE NOTHING UNSAED』は元スーサイド・マシーンズのダンによるプロデュース、前作『MY MIND IS MADE UP』は健さんプロデュースで、今作はセルフ・プロデュースとはいえ、これまで関わった人の思いを含めたセルフですもんね。
YAMAKEN そうですねえ。前作が健さんプロデュースだったからこそ、今作の気合いの入り方は半端じゃなかったですね。前作は前作で健さんにプロデュースしてもらうから、生半可なことはできないし。いままでこんなに頑張ったことがあるかな、と思うくらい頑張りましたけど。今回は今回でやっぱり横山健がいないとダメなんだって言われた日には、ふざけんなよ!ってなるじゃないですか。そういう意味で気合いは入ってましたね。俺らが今作をセルフで出すことで、健さんの株を上げることだけは嫌だったから。
KIKUO はははは。
YAMAKEN 俺らの株を上げなきゃいけないんで。俺らが凄いと思われて、健さんが凄いと思われたらいいけど、俺らがダメで健さんが凄いと思われるのは嫌だったんですよ。まあ、健さんは凄いんですけどね(笑)。
Vol.03へ続く
Interview By 荒金良介