DRADNATS 4th full album [ONE HiT TO THE BODY ] 2018.03.07.wed In Stores!! Code: PZCA-82 / Price: 2,500yen(+tax)

Interview vol.01

-- 今作は前作から4年間空きましたけど、待った甲斐のある、めちゃくちゃいいアルバムができましたね。まず作り終えた感想から教えてもらえますか?

YAMAKEN この4年間いろいろあって、集大成という形で全部出したというよりも、やっとできたなと。メンバー・チェンジもあり、またスタート・ラインに立ったという思いが強いですね。

-- そうなんですね。

YAMAKEN メンバーが替わったのが1年前で、それからライヴはやっていましたけど、どこかまだ始まった感覚がなかったから、やっと始められるなと。

-- KIKUO君はどうですか?

KIKUO 同じような印象で、今回レコーディングに入ったときも久しぶり感が強くて、しかも叩いている奴が違う。今回は新たなバンド、新しいものを生み出すという気持ちだったから、それは1stアルバム(『New Unseen Tomorrow』)の感覚に近くて。彼(SASAMORI)はまたドラムの雰囲気が違うし、だからこそ出てきた曲もありますからね。実際この作品が3月に世に出て、レコ発ツアー初日を迎えたときにほんとのスタートが切れるかなと。

-- SASAMORIさんはいかがですか?

SASAMORI 2人が言った通り、始まった感はありますね。やっと自分が携わった作品が世に出せるので。あと、ライヴで新曲を初めて人前でやったときに、始まったなと感じました。

YAMAKEN 今、ライヴで「Time To Go」、「Get Me Back」をやってるんですけど。

SASAMORI お客さんはどう取るかわからないけど、自分的にはすごく刺激的でしたね(笑)。まだみんな曲を知らない状態だけど、あの感覚はたまらなかったですね。

-- 今作の「Get Me Back」はちょっと1stアルバムっぽい印象を受けました。

YAMAKEN あっ、そうですか? 基本的にメロディック・パンクは速いビート感のものが多いけど、そうじゃないところで、代表曲になるものを作りたくて。1stアルバムの頃は知識もなかったし、良くも悪くもシンプルに作っていたから。意外と1stアルバムっぽく感じたのかなと。よりキャッチーに寄せたし、わかりやすいですからね。

-- これは個人的な感想ですが、当時1stアルバムを聴いたときにKIKUO君の歌声を含めた透明度の高いメロディから、雲一つない青空を連想したんですよ。「Get Me Back」も青空が見える曲なんですよね。

YAMAKEN 見た目は青空ないっすからね。

KIKUO ははははは。

-- ここからは振り返って話を聞きたいんですが、前作(『MY MIND IS MADE UP』)を出して、レコ発ファイナルを渋谷TSUTAYA O-WEST(14年10月18日)でやりました。あの日もとてもいいライヴでしたけど、当時の心境はどうでした?

YAMAKEN やっぱり「PIZZA OF DEATH RECORDS」、横山健プロデュースでやってそれ以前よりもセールスは倍以上になりましたが、ライブの動員などでみんなが思い描いていた最高と言える結果を残せなかったという罪悪感が半端なくて。ツアー・ファイナルのTSUTAYA O-WESTのライヴもみんな良かったと言ってくれたし、結果がすべてじゃない部分もあるけど・・・食らいましたね。これからどうするかなって。

-- ファイナルを終えて、気持ちがドーンと落ちた?

YAMAKEN 落ちたというか、どう落とし前をつけようかなと。

KIKUO 前作のツアーを振り返ると、毎回のライヴに一生懸命でしたね。ただ、目に見える動員がまだ足りてない現実もあったから、不甲斐ないとは思ってました。ファイナルを終えた後はやった!という実感はありましたけどね。僕は性格的に楽観的というか、次どうしようという考えもすぐに浮かばなかったし、ファイナルは達成感もありましたからね。やっぱり、やりたいことをやって結果を残したいし、そこは貫かなきゃと再確認しました。(YAMAKENが)1年ぐらい落ちていたと言ってたけど、僕は一緒にいて、そこまで感じなくて。

-- あっ、そうなんですか。

YAMAKEN うん、メンバーに当たるタイプではないから。全く関係ないサラリーマンの友達にめっちゃ当たってました。

-- 友達はいい迷惑ですが(笑)。

YAMAKEN はい。何もわかってない奴にキレるみたいな(笑)。

SASAMORI ははははは。

KIKUO それこそ「日本語で歌ったりしないの?」と言われた時期もありましたね。

YAMAKEN そう!それはほんとに多かった。

KIKUO お客さんには言われないけど、友達や家族に言われましたね。

YAMAKEN 姉ちゃんにも言われました。「何を歌っているかわからない!」って(笑)。前作のファイナルが終わって、俺が落ちている頃、スタジオでメンバーと話したんですよ。「このままの楽曲で日本語でやったらメシ食えるとなったら、どうする?」と聞いたんですよ。トノ(前任ドラマー)はそんなのできん!と言うと思ったけど、KIKUOは何て言うかなと。聞いたときは「いや、悩むっすねえ」という答えだったけど、スタジオでリハを終えた後、「俺、やっぱり自分がかっこいいと思うことしかできません!」って。その言葉を聞いたときに、このバンドを続けようと思ったんですよ。まだかっこ良くなれるなと。俺がかっこいいと思うものと、ヴォーカルがかっこいいと思うものが一緒だったから。よし頑張ろう!と。