COUNTRY YARD Best Album [ Greatest Not Hits ] Release Interview

Interview Vol.03

-- Shunさんが入るまでの状況を、Hayatoさんはどう見ていたんですか?

Hayato まー、仲悪かったっすね。だから、全然変わったと思うっす、多分(笑)。

-- 多分(笑)。Hayatoさんが持ち堪えたところも大きいとは思うんですけど?

Hayato いや、触れずっていうところもありました。まだだな、って。でも、今がこうだから、いいんじゃないすかね。それも、このおじさん(shunichi)が入ったのがデカかったんじゃないかな。

Sit だし、Shunちゃんが言っていたみたいに、COUNTRYがいなくなったら日本のシーンが危ないんじゃないかって、自分でやっていても思うんですよ。いろいろやっていて、見ていて……守るっていう言葉じゃないけど。別に守らなくたっていいしね。でも、なんか、こう、見過ごすことができない感覚というか。自分たちみたいなバンドが、もっともっと広がっていけたら、もうちょっと違った音楽シーンが待っているんじゃないかな?って……そういうのも今までなら、どうせずっとこんな感じでしょって思っていたけど、年齢も年齢になってきて、見過ごせなくなってきた。シーンのふわふわした感じとか。今は自分たちがなんとかしなきゃ、って感じています。だから、上昇志向っていうよりは、自分たちきっかけでなんとかしたいっていうところなんですよね。

-- RYOSUKEさんとしても、誰かがついていなきゃいけないバンドだと思っていたわけだし、PIZZAに入ったことでホッとしたんじゃないんですか?

RYOSUKE めっちゃホッとしてるよ(笑)。まず、Shunが入ったのがめっちゃデカいと思う。サポートの時から空気が違ったし、そこでよかったなって。そのあとにPIZZAからってなって、そりゃもう、嬉しかったよね。俺が好きなレーベルだからね。そこにいるのは、嬉しいことだよね。

-- COUNTRY YARDって、もちろん飛躍はしてきたんですけど、正直、まだまだ届くべき人に届いていないと思うんですよ。それが、この移籍をきっかけに広がっていくんじゃないかな?と思うと、ワクワクしますね。

Sit ライブでもようやく俺たち、外に向けて放てるようになったんですよね。今まで、前の仲間にしか投げていないような感じだったから。まだやれることがいっぱいあるなって思いますよ。

RYOSUKE 俺もPIZZAは、自分ができきれなかったことをできるレーベルだと思う。昔のPIZZAはパンク色が強かったけど、メディアの露出の仕方とか今は外に向けての放ち方が変わってきているから。PIZZAが持っている、海外に発する力もそうだけど、ハイスタがFAT(WRECK CHORDS)から出しているし、俺は勝手にそういうことも考えてくれているのかな……とは(PIZZAのスタッフを見る)(笑)。俺もまだ本当に届いてほしいところまで全然届いていないと思うのよ。それは、今まで届くチャンスをメンバーが潰したっていうのとは違うけど……まあ、今の先に行くなら、PIZZAは国内外においてCOUNTRYに適していると思う。何よりバンドを尊重してくれるレーベルだし、最初の某メジャーレーベルみたいに、ガッと来ることもないだろうしね。ガッと来ると、嫌になっちゃう人がいるからね(笑)。だから、すごくいいと思う。ほんと、めっちゃ大きくなってほしい。

Miyamoto 俺は、後から入ったメンバーなんで、接していると、例えばCDを出した時……曲を俺が作っていないからわかんないんですけど、やっぱり何枚売れたとか気にすると思うし、時折気にしている姿を見ると、別に売れたいというだけではなく、上昇志向な意味として、売り上げが何千枚から何万枚になった方がいいだろうとは思ってきたんです。ひとつの評価のかたちとして、お金もついてくるし。それはやっぱりメンバーとしても、あとから入った側としても、どうにかなった方がいいところじゃないですか。バンドの評価のひとつとして、枚数や景色が変わることは絶対に必要だし、そこは考えなきゃいけないと思っていたんです。でも、Shunちゃんが入って、バンドとしてちゃんとカッコいいことをやって、セールスじゃないことも考えなきゃいけないってなったら、PIZZAが目を向けてくれて。こういうバンドで……言ったら売れてないのに、PIZZAに所属したっていうのは、バンドとして認めてもらえたからなんだっていう。それがひとつの、すごく大きい評価だと思った時に、COUNTRYがPIZZAにたどり着くって、ヤバい話だねって。変にセルアウトしなかったのもよかったと思うし。仲が悪かったけど、留まったことは正解だったかもしれないと思うし。まだ、あんまり先のことは考えられていないんですけど、この10年を経て、ここにたどり着いたから、間違ってはいなかったんだなって思っています。

Interview by 高橋美穂