Interview Vol.01
-- せっかくの機会ですから、改めて結成当初のことから、根掘り葉掘り訊いていきたいと思います。
Sit 覚えているかなー、あの頃の気持ち(笑)。
-- 2008年結成ですが、そもそも、このバンドを立ち上げたのは?
Sit 俺と、最初のドラムのAkiraですね。そして、結成からいるのはHayatoです。
-- バンド名もヴァインズの曲名に由来していますし、最初からメロディックパンクとは一線を画した意識があったことが伺えるんですが、どういうバンドをやろうと思っていたんでしょうか?
Sit 俺はもともと、明らかにメロディックみたいなバンドをやっていたんですね。だけど、自分が作っているものは他と違うなって気付いて、もうちょっとそういうものを堂々とやれるバンドにしたいと思って結成したんです。ただ、こういう感じで行こう、こういう曲を作ろうとかは、一切考えていませんでした。特にテーマもなく、あくまで自然に作りたいものを作ろうってはじめたんですよね。
-- 当時と今と、音楽性を比べてみて、どうですか?
Sit 全く変わっていないですね。新しいものがプラスαで入ってきているだけで、自分が聴くものもそんなに変わっていないですし。
-- バンドの雰囲気や状況はどうたったんでしょうか?
Sit 楽しかったですよ。
-- ある種「楽しい」を追求して、数年は過ぎていったというか。
Sit そうですね。
-- 活動の規模感というのは?
Sit ブッキングとか、自分たちのイベントとかですね。ただ、バンドのスタートが何たるかは把握していたから、最初のイベントからデモCDやTシャツを作って、イキがってやっていましたね。
Miyamoto back numberとも対バンしてたじゃん。
Sit それは、もうちょっと後。2年後ぐらいだね。

-- そんなMiyamotoさんとの出会いは?
Sit 彼がやっていたバンドと対バンしていたんです。
Miyamoto COUNTRY YARDをやる前から(Sitのことは)知っていたんです。Hayatoは、俺が働いていたスタジオの、別の店舗で働いていたっていうのもあったんですけど。八王子RIPS……地元のライブハウスに出ていて、知っていた人たちが一緒にバンドをはじめたな、最初から人気っぽいなって(笑)。注目されていたもんね。
Sit 最初だけね!(笑)。いやいや、そんな自覚はなかったですけどね。どっちかっていうと、周りの同世代は、俺たちがどさまわりしている時はリリースをしていたし……でも、それを見ていて、自主でやってナンボって思ったから、リリースが目標っていうよりは……たぶん目標ってなかったんだろうね。
Hayato すげえ文句言ってたもん。
Sit そうそうそう。「なんであんなんでCD出してんだよ」とか。そういうものに対してヘイトな気持ちがありました。俺らは馬鹿なりに、自分たちが出すタイミングは把握していたのかなって思います。