Interview Vol.01
Miyamoto みんなリリースまでが早かったんだよね。
Sit だから、自分たちも出せばいいのに。(レーベルから)声が掛かっていたし。でも「ないっしょ」って、全部断っていました。多分、ちょっと突っ張っていたんだと思いますよ。
-- 音楽的にもメロディックど真ん中じゃなかっただけではなく、活動のスタンスでも一線を画していたという。
Sit うん。どこいっても、フィットしてねえな俺たちって感じていました。メロディックのブッキング、歌モノのブッキング、どこ行ってもフィットしないかんじがあったっすね。
-- でも、だからって路線を変えるとかは……。
Sit 特になかったです。
-- 独自の道を突き進む中で、遂に2010年9月、STEP UP RECORDSから1stフルアルバム『Modern Sounds』がリリースされます。ここに至った経緯を教えていただけますか?
Sit 2009年にSPACE BOYSとスプリット(『WONDER GROUND』)を出したんですよ。それがすげえよくって、もう俺たち次のステップ行けるんじゃないの? これが次のリリースのきっかけになればいいねって話していて。それで、2010年の1月にリリースされたTIGHT RECORDSの『KNOW FUTURE』っていうオムニバスに、1曲目をスペボが狙って、俺らが大トリを狙おうっていう意気込みで参加したんです。そっから某メジャーレーベルと話をしたり、RYOSUKEさんと話したり、いろんな人と話すようになっていったんですよね。
-- 某メジャーレーベルというキーワードが出てきました。
Sit そう。行こうって決めたタイミングで、ツクタンツクタンツクタンツクタン……(笑)。
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-- RYOSUKEさん登場、っていう(笑)。そのへんは、Miyamotoさんが入った時期でもありますよね?
Miyamoto 前任のギターの人が抜けるタイミングで、自分のバンドが解散するってなって。初めてその時にSitと話して……対バンしているぐらいだと、そんな、ちゃんと話さなかったから。で、じゃあCOUNTRY YARDやろうって。
Sit やりたいって言ったんですよ。俺はすごい意外だった。
Miyamoto (スペボとの)スプリットを出すまでは、人気あるバンドだなあって思って八王子にいただけだったんです(笑)。でも、スプリットがめちゃくちゃかっこよくって。うわあ、全然違うバンドになったって思ったんですよね、傍から見ていても。で、自分のバンドがなくなって、もっと真面目にバンドをやりたいって思っていたタイミングだったんですけど、(Sitは)真面目だったんで、そういう人がこういう曲を作れるんだなって思って、COUNTRY YARDをやりたいってなったんですよね。自分がバンドをやっている時より、遥かに熱心な作曲家だ、俺はこんなふうにはなれないって。
-- しょっぱなからリスペクトがあったと。
Miyamoto もちろん、そうです。それに、自分と全然違うバックボーンだったし。(Sitが好きな)UKロックも、俺は全く聴いていなかったから。そういう人とバンドをやるのも面白いもんだろうなって。
-- 違ったバックボーンの人とやることについて、不安より興味が勝ったんですか?
Miyamoto んー、気にしていなかったかな。
Sit まあ、メンバーみんな違うんですよ。Hayatoも違うし。でも、どっかしら音楽の好きなポイントが被っていて、自分が作る曲をいいんじゃない?って言ってくれる人が集まったんじゃないかなって思っているんですけどね。