COUNTRY YARD Best Album [ Greatest Not Hits ] Release Interview

Interview Vol.01

-- そしてRYOSUKEさんとの出会いですね。

RYOSUKE 初めて観たのは……LUSHで僕がブッキングした時のライブですね。COUNTRYの前のドラムの奴は、ファッキュー(FUCK YOU HEROES)のお客さんで、昔っから知っていて、目立っていたんです。そいつが「新しいバンドはじめたんでデモ聴いてください」ってくれた中に、何曲か入っていたんですけど、特に俺が「うわ、いい曲だ!」と思った「MY OTHER SIDE」があって、ライブを観たいなって思ったんです。で、僕がLUSHでブッキングをやっていた時期だったから、出てみる?って。まだギターはミヤモじゃなかったんだよね。で、正直、ミヤモのポジションに前いた彼だけ完成されていなかったから、おや?って。

Sit その時、すでに「(前のギターが)もう辞めるんです」って言っていたんです。

RYOSUKE だから「辞めるんかい!」みたいな。ミヤモの存在は何で知っていたのかな? RIPSで見たのかな? で、入るって聞いて、いいじゃんいいじゃん!って。で、ミヤモが入ったライブを(下北沢)シェルターで観たんだよね。そうしたら、いきなりミヤモがハマっていて、かっこいいなって思って。でも、なんか、その頃はそれくらいで。さっきSitも言っていたけど、当時COUNTRYの周りは簡単に音源を出しているバンドばっかりだから、出していなくてもライブが良いバンドの方がかっこいいって言っていて。たしかに、音源を簡単に垂れ流ししている時代に対して、俺も嫌だなって思っていたから、COUNTRYにもそんなに(リリースを)焦んなよって言っていたんだよね。でも、いよいよツバをつけられているんだなっていう空気が出てきて、どうしよっかな?って。(STEP UP RECORDSから)出したいなって思ったけど、焦んなよって言っているもんだから、ね(笑)。でも、今、俺がツバつけて、1年後にうちのレーベルでリリースするのはどう?って言うのも、すごい嫌だなって思っていた時に、知り合いから「NO USE (FOR A NAME)のトリビュートを作るんだけど、いいメロディックのバンド知らない?」って言われて、COUNTRYが浮かんだんだよね。それで、STEP UP RECORDSに所属はしていないけれど、すげえかっこいいバンドがいるから紹介できるよって言っていたの。で、COUNTRYにその話を振ろうとしたら「某メジャーレーベルから……」って言われて、マジかよ!?って(笑)。そっから俺、横槍を入れまくったんだよね。「それだったら言うけど、本当はSTEP UP RECORDSから出したかったんだよ!」って(笑)。もちろん選ぶのはバンドだけど、気持ちを伝えないまま終わるのはなんか、ね。で、そういう話をAkiraにしたら「マジすか、考えさせてください」と。そこから道を間違えちゃったんだよね(笑)。

Sit でも、若造ながら、わかっていたんですよ。自分たちが今やることは、某メジャーレーベルでリリースして、サマソニ出ることじゃないなとか。そういう明るい場所に行くのは今じゃないと。だから、(RYOSUKEとは)がっちり話し合いもせずに「ああー……ウッス!」みたいな(笑)。心境的にはすっと選べましたよ。

-- 本当に若造なら、某メジャーレーベルを選んでいる気がしないでもない(笑)。

Sit ああ、そういった人間がやってて、今こういった状況になっているんでしょうね(笑)。

3人 (笑)。

Sit やっぱそういうところ、行けないんですよ。嫌なんでしょうね。

-- 未だに一貫していますよね。旨味を選んだり、近道に行かないところ。

Sit そうかもしれない。

Vol.02へ続く...
Interview by 高橋美穂