Interview Vol.03
-- 「97.9hz」の<30秒のスラップを聴け>っていう歌詞の遊び心もいいですよね。
ワシヤマ あの曲はこいつにスラップをさせるためだけに1時間ぐらいでつくって、「じゃあ、スラップやれよ」みたいな。
フクダ 「やっとキタ!」って感じでした。でも、めちゃくちゃ難しいんですよ。
サワダ この曲は一番度肝抜かれるんじゃないかな。
デニス 中高生が好きそう。みんなコピーしたくなるはず。
ワシヤマ 難しいぞぉ!
デニス 本人でも弾けるか怪しいもんね。ドラムは絶対できないッス。
ワシヤマ このバンドは耳コピが難しいんですよ。俺、メンバーには弦の指定までしてるんで。「この弦で弾いて」って。だから、マジでスコアがないと再現できない。
-- ワシヤマさんが曲をつくるときは、完璧に近いところまで作り込んでるんですか?
ワシヤマ そうですそうです。「ここは絶対グリスして」とか、「これはこのポジションで弾きたくなるけど、ここで弾いて。じゃないとローが出ないから」とか。
サワダ それを一度やってみた上で崩していく感じですね。
-- ああ、細かく指定はするけど、忠実にやってほしいというわけではないんですね。
ワシヤマ じゃないッスじゃないッス。変えたほうがよかったらそれはそれでいいし。運指って面白くて、しんどい運指のほうがカッコいいんですよ。
サワダ コピーしてくれてる人はいるけど、それを見ると「弾けてるけど違うんだよな~」みたいなことは思っちゃいますね。正解は教えないけど。
ワシヤマ 特にデニスなんてね。
デニス 「違うよ~。まあ、でも、いいんじゃない?」みたいな。
ワシヤマ 「コピーしてくれてありがとね」ぐらいの。
-- 上からな感じで(笑)。ところで、今後の目標はあるんですか?
ワシヤマ 各々が一人で活動できるぐらいの状況にして、バンドをいったん活休したいです。
デニス みんながサスフォーのあとに何をするのかが楽しみです。
ワシヤマ そうそうそう。みんな何も言わないけど、今も終わりに向かってる感じはしてて。それがいつになるかはわからないけど、一度バンドから離れて、各々活動して、バンドシーンがどういうものになってるか俯瞰で見るのが楽しみです。だから、ずっとステージに立ちたいっていうよりは、早く結果が見たいっていうか。それで活動をいったん区切ってしばらくしてから、みんなで「音楽業界終わってきたね」「もう一度やってみる?」「小銭稼ぎする?」みたいな話になって復活するのが一番いい。
サワダ ああ~、いいな~。そういう集まり方したいな~。ウェーイ!
-- 今日、話を聞いてて感じたんですけど、サスフォーってほぼ全員挑発的なところがありますよね。
ワシヤマ ははは!
サワダ すいません!
-- いや、いいんですよ、褒め言葉です。
デニス 挑発っていうか……ライバルがほしい。
-- だから、そういうところだって!
一同 (笑)
Interview by 阿刀大志