Interview Vol.01
-- こないだまでLAにいたみたいですけど、何をしに行ってたんですか?
フクダヒロム 修行ですね。
ワシヤマカズキ メンタル的な。
サワダセイヤ 肉体的にもね。
ワシヤマ 結果、ハードすぎて痩せましたけど(笑)。
-- どういう流れで行くことになったんですか?
ワシヤマ 路上ライブをやってたらお金が貯まったんで、「行けるやん」つって行ったッス。
-- 路上で稼いだ金だけでLA資金を4人分も貯められたと。すごい。
ワシヤマ 動機はそれだけで、今のタイミングでしか行けないと思ったんで。
-- メンバー4人だけで?
ワシヤマ あと、レコーディングができる後輩のエンジニアとカメラマンと6人で行きました。向こうのストリートでフィールドレック……電源を持参して、路上でライブを録るっていうのをメインの目的にして。
-- ライブは何本ぐらいやったんですか?
ワシヤマ 5本ぐらいやって、あとはベニスビーチにあるStudio 4 Westっていうスタジオでレコーディングをやらせてもらえました。
サワダ すごかったですよ。スタジオがある建物の上に悪魔の銅像がめっちゃ飾ってあったり、禍々しくて雰囲気ありましたね。
ワシヤマ あと、ゴールドディスクとかプラチナディスクがたくさん飾ってあって。
ルワブ・デニス スティングとかビリー・ジョエルとか名だたるアーティストのね。
ワシヤマ 俺らをそのスタジオとつなげてくれた人がいるんですけど、そいつが俺らの隣のブースでジョン・メイヤーのツアーの仕込みをしてるっていう、そういうスタジオで2曲ぐらい録りました。
-- それはすごい!
ワシヤマ 向こうは音の作り方がピザでしたね。
サワダ ピザの上にさらにチーズをかける感じ。「そんなのあり?」っていう。
フクダ 日本人には考えつかないよね。「そんなことやっていいの?」みたいな。
サワダ 単純に、「お、気持ちいいからここの音上げたろー!」っていうやり方で。
ワシヤマ 向こうだとそれが普通なんだよね、きっと。
-- 向こうでのストリートライブの反応はどうでしたか?
ワシヤマ 日本とあんまり違いがなくて。もちろん、外国っぽい反応はあったんですけど、日本でやることとあまり変わらなかった。
フクダ 普通にウケてる感じだったね。
ワシヤマ 演奏中にチラッとジミヘンとかのフレーズを混ぜるとファッと盛り上がるっていう。
デニス アメリカは国民に黄金時代のロックが基礎教養として身についてるんですよね。
フクダ 通りかかったじいさんに、英語で「もうロックは死んだと思ってたよ。最高だったぜ!」って言われたり。
ワシヤマ それぐらい向こうの人はブルースのフレーズとか弾かないから、そういう意味では日本では得られない視線は感じられたかなって。