Interview Vol.02
-- デニスさんのルーツは、ディープ・パープル、ツェッペリン、ザ・クリーム。20歳なのに趣味が渋いです。
デニス そういう60年代のロックから入って、そこから遡って30年代ぐらいのブルースとジャズに行き着いて、そこからまた60年代のジャズに戻ってきたって感じですね。最近は80年代のJ-POPを聴いてます。
-- まだ80年代なんだ(笑)。
デニス そうです。「楽しいなあ!」みたいな。「時代が変わってきたな!」って感じです。それまでは70年代以降の音楽を聴いてなかったので。
-- もう2020年になろうとしているのに(笑)。
デニス ちょっと悲しいですね。俺の青春時代がどんどん遠くに。
-- なんでディープ・パープルだったんですか?
デニス ラジオで聴いたんですよ。そのときにはもうドラムを始めてたんですけど、「あ、このドラムは違う」って。そんな感じで、ドラマーはジャズを通ってる人しか知らなかったから、最近の音楽を聴いて「なんだこりゃ!?」みたいな。「ドラムを楽器として叩いてるヤツ、一人もいないじゃん」って。
ワシヤマ 尖ってんな~!
サワダ いいぞー!
ワシヤマ こういうメンバーが揃って同じようなことをするのって無謀じゃないですか。多分、できないッス。
-- 納得しました。そして、2年前に今のメンバーになって、状況が変わったのが去年、「ストラトキャスター・シーサイド」のミュージックビデオが公開されたタイミングで。
ワシヤマ そうですね。某バンドの感じを真似たビデオなんですけど。ポルカ某、ドット某……。
一同 (笑)
ワシヤマ フォントまで真似して。
サワダ だから早く本人にお目にかかって……
サワダ&ワシヤマ 謝りたいッス。
一同 (笑)
-- 何の気なしに真似を?
ワシヤマ こんなにウケると思ってなかったんですよ。最初はバンジージャンプをするビデオを撮る予定だったんですけど。
デニス ゴーカートに乗ったり。
サワダ けっこうギャグのつもりで作った曲だったから、ミュージックビデオも音楽と全然関係ない映像を合わせようと思ってたんですけど、映像監督の人が「いやいやいや、この曲カッコいいよ!」って言ってくれたので、見せ方を変えてつくってみたらバズっちゃった。
デニス 「ポルカドットスティングレイならこんな曲を書くでしょう」みたいなテンションだったんですけど、俺がびっくりしたのが、俺らが「ストラトキャスター・シーサイド」を出した後に彼らが出した曲が「ストラトキャスター・シーサイド」にけっこう似てて。
サワダ ああ、「パンドラボックス」な。ギターがすげぇカッティングする曲。
ワシヤマ だから、絶対俺らは仲良くなれるはず!
サワダ 思考が似てるよね。
ワシヤマ そう!
-- 彼らにシンパシーを感じてるんですね。
サワダ リスペクトしてますよ。
ワシヤマ 俺ら的には「ギャグ」って言ってますけど、「こいつら尖ってねぇ」って思われたくないからそう言ってるだけで、めちゃめちゃリスペクトしてます(笑)。