- Interview Vol.03 -
● テンションの高さに波はあったりしないんですか?
松本 すごいあります。自分のなかではわりと一定なんですけど、どこかにスイッチがあるんですよね。以前、占い師さんにも言われたんですよ。「勘違いされやすい」って。別に自分はそう思ってないのに、そう思っているんじゃないかって思われることがよくあります。素の顔が怖いから、黙ってると怒っているように思われたり。
● 明るいか暗いかといったら?
藤原 明るいですよ。
松本 明るいですけど、本当は暗いんじゃないですか。
● 突き抜けて明るい人というのはやっぱり、何かの裏返しのように思えます。
松本 やっぱ、今まで出会ってきた人のなかで、すごくつらい思いをしてきた人ほど、よく笑ってたんです。そういうのに小さいころから憧れをもっていたんですよね。いつも笑っているのに、後から「あの人は本当はこうだったんだよ」って聞かされたりして。そういう人になりたいなっていうのは常に思ってます。
● それはWANIMAの音楽からもすごく伝わります。
松本 それはすっごくうれしいです。
● それでは西田さんから見た、松本さん像を聞かせてもらってもいいですか。
西田 やっぱり幼なじみでず〜っと一緒におったんで。もし音楽をしていなかったら本当に嫌いなタイプだったと思うんですけど(笑)。やっぱり共通する部分も多いし、友達以上なところはありますね。

● 兄弟?
西田 兄弟はちょっと気持ち悪いですけど、そういうところはあるかもしれないですね。ぼくが思っていることをぼくの代わりにほかの人に言ったりするんですよ。そういうところも含めて共同体というか。
松本 勝手に共同体にすんなよ(笑)。
西田&藤原 アハハハハ。
松本 おれまで暗いと思われるやろ。
西田 まぁでも、ぼく以上にプライドは高いですね。そして、ぼくも頑固ですけど、それ以上に頑固で。たとえば、高校生の時、学校が休みで「今日は何する?」って話になって。ぼくが「カラオケに行きたい」、健太は「海に行きたい」となったら、絶対に海に行きますからね。「海じゃなかったらおれは行かん」みたいな、そういうところはありましたね。
● たとえば、松本さんが口に出して言えないときに西田さんが代弁するということはないんですか?
西田 それはゼロに等しいですね(笑)。
松本 そう言うてくれるとね、ラクなんですけどね。
西田 まぁでも、本当に大切な場面ではぼくも言うときはあります。 こう見えてぼくは肝が据わっているんで、いざというときは言えちゃう人なんですよ。
松本 でも、なんだかんだ言って、昔から光真の周りには人が集まってきますよね。光真の環境を知らない人でも光真のことが気になる、みたいな。しゃべらなくても別に、嫌な空気感は出してないし。なぜかそういうところがあるんですよ。だからそれを研究した時期もあって。なんであいつの周りには人が集まるんだろう?って。
藤原 放っておけない存在なんですよ。
松本 なんかそういうのが出とるんじゃないですかね。匂いというか空気感というか。なんか自然と人が集まっていました。そういうのはいまだにあって。たとえば、光真が今使っているナビゲーターっていうギターはもともと(横山)健さんのものだったんですよ。大阪で健さんが直接渡してくれたんですけど。光真が健さんを「師匠」と言うように、健さんも光真をいっぱいいる弟子のなかの一人だと思ってくれていて。でも、健さんが人にギターを貸すなんて、あまり無いことだと思うので、やっぱり光真に対してすごく期待しているんじゃないかと思います。