HONEST 1st Mini Album [Never Wanna Come Back Home] 2026.05.27(Wed) Release | Code: PZCA-121 / Price: 2,000yen(+tax)

Release

HONEST 1st Mini Album [Never Wanna Come Back Home] ジャケット画像

HONEST 1st Mini Album [Never Wanna Come Back Home] 2026.05.27(Wed) Release | Code: PZCA-121 / Price: 2,000yen(+tax)

Track

  1. 1.Home
  2. 2.Take My Life Back
  3. 3.Edge
  4. 4.Take It Easy
  5. 5.Symmetry
  6. 6.STFU

予約 / 購入はこちら

HONEST Never Wanna Come Back Home Tour

愛知 上前津Club Zion

- ONEMAN -

Open 18:15/Start 19:00

静岡UMBER

GUEST:See You Smile / UNMASK aLIVE

Open 18:00/Start 19:00

広島ALMIGHTY

GUEST:See You Smile / UNMASK aLIVE

Open 17:00/Start 18:00

高松sound spaceRIZIN'

GUEST:EGG BRAIN / WET DREAM

Open 17:00/Start 18:00

兵庫 神戸music zoo 太陽と虎

GUEST:FIVE STATE DRIVE / MACVES

Open 17:00/Start 18:00

仙台enn 3rd

GUEST:Good Grief / 鉄風東京

Open 17:00/Start 18:00

栃木 宇都宮HELLO DOLLY

GUEST:RAINCOVER / ジ・エンプティ

Open 17:00/Start 18:00

福岡Queblick

Open 17:00/Start 18:00/ GUEST: TBA

岡山CRAZY MAMA 2nd Room

Open 17:00/Start 18:00/ GUEST: TBA

神奈川F.A.D YOKOHAMA

Open 17:00/Start 18:00/ GUEST: TBA

岐阜柳ヶ瀬ants

Open 17:00/Start 18:00/ GUEST: TBA

愛知 名古屋RAD HALL

Open 17:00/Start 18:00/ GUEST: TBA

大阪 心斎橋Live House ANIMA

Open 18:00/Start 19:00/ GUEST: TBA

東京 新代田FEVER

Open 18:30/Start 19:00/ GUEST: TBA

Ticket

全公演共通:3,500yen

※お一人様 4枚まで

Buy

HONEST Never Wanna Come Back Home Official Interview

Interview Vol.01

―― 最初にここ1年ぐらいを振り返った話を聞かせてください。2ndフルアルバム『Going Growing』を昨年7月にリリースし、16都府県19会場というバンドとして最大規模となるツアーも開催しました。まず、あのツアーではどういった感触を手にしましたか?

樋口浩太郎(G/Vo) 振り返ってみて、結構オレはギターが下手だな、みたいな(笑)。全然弾けてないな、とか、いろいろ思うところがあって。ライヴもなんですけど、手応えとかも感じつつ、オレたちはまだまだ上がっていけるな、と思えたツアーでした。

岸田奈央人(Ba/Cho) 僕はツアー自体が初だったので、前回のインタビューでも「自分というモノを探すツアーにしたい」と言ったと思うんですけど、凄く鍛えられたな、っていう感じですね。いろんな先輩バンド、同世代バンドも含めて、いろんなモノを観て、吸収して、少しだけ成長できたようなツアーでしたね、自分的には。

―― ツアーの中盤戦でライヴも観させてもらいましたけど、そんなに心配するほどのことないんじゃないかな、と思ったりはしたんですよ。普通にライヴへ入り込めてたように感じましたし。

岸田 でも、まだまだというか、やればやるほど新しい課題とかが見つかって。とは言え、そういう部分が見つかることによって、次はこうしないといけないな、と考えられもしましたし、そこへ取り組むこともできて。だから、ホントに楽しかったんですよね。

夏目拓実(Dr) あのツアーまでのライヴだったりとか、それこそ1stフルアルバム『HONEST』のリリースツアーのときに比べて、お客さんの数もですし、反応とかも自分らが思ってる以上に増えたんです。ライヴの景色も良かった印象があって、『Going Growing』の曲と共にそこで自分たちがひとつステップアップできたな、っていう嬉しさもありつつ、たくさんいろんな先輩に怒られながら成長もしたり(苦笑)。総じて、やりがいも凄くあったし、ライヴとしても人間としてもかなり成長できたいいツアーだったな、と思います。

―― ツアーの移動中やライヴを終えた後など、メンバー間で「ここはこうした方がいいよね」のように意見を言い合うようなこともありました?

夏目 毎ライヴ、それはするようにしてました。自分ら、毎回ライヴ映像を撮ってるんですけど、それを見返して反省会をやったり。ライヴ以外のことに関しても「ここは良くなかったよね」と話し合うこともしましたし。

―― そうやって客観的に考えたとき、「でも、ここはカッコいいよね」と気づくことは?

岸田 僕たちの曲がホントに良かったんで、ひたすらその良さを見せつけよう、みたいなライヴの仕方を全般的にしてたんですけど、どうカッコよく見せるか、はかなり悩んで。楽器を頑張る、歌を頑張るとかも含めて、「ここがカッコよかった」というのはぶっちゃけるとまだまだ見つけきれてないのかな、と思います。

樋口 ……十分カッコいいよ!

一同 ハハハハ(笑)。

―― 現状に満足せず、さらにカッコよくなる為には、っていう話なんでしょうね。東京・新代田FEVERでのツアーファイナルで横山健さんからいいアドバイスを貰ったみたいな話を小耳に挟んだんですけど、それは?

樋口 オレがギターが下手だな、ってなったのはそれで。結構、あのツアーはぶっちゃけお客さんもたくさん来てくれて、ホントに2年前とか10人来たら「やべぇ、売れた!」みたいな感じだったんですけど、100人とか、それこそ場所によってはソールドしちゃったりもして。オレはイケるな、と思ってたんですけど、健さんがライヴを観てくれて「ギターもそうだし、もっと曲と向き合え」と言ってくれたんです。音楽に対しての向き合い方がまだ足りない、みたいな。ギターの弾き方だったり、ライヴの仕方だったり、もっともっと向き合おうと思えた日になりましたね。あの日はツアーファイナルだったんですけど、いちばん食らったというか、自分の中では大きなターニングポイントになりましたね。

―― 言ってしまえば、その指摘は核心をついてたというか。

樋口 そうなんですよね。健さんに言われて課題としてやるとかじゃなくて、自分の為に音や音楽に向き合うっていう。

―― 3人共通して、いい手応えもあったけど、足りないところ、さらに磨かなきゃいけないところが見つかったツアーだった、みたいな。

樋口 バンドとしてステップアップできたからこそ、何でしょうけど、今のままではダメだな、みたいな。やれることがまだまだあるな、って。

―― とは言え、日本のメロディックパンクやポップパンクって、最近はSee You SmileとかGood Griefとかも出てきてるけど、海外ルーツが色濃いバンドはあんまりいないじゃないですか。そういう中で海外のトレンドも意識してるHONESTがツアーとして各地を盛り上げられたのは、何かのキッカケになるんじゃないかな、と感じたりもして。自分たちのスタンスやスタイルが通用する自信も出てきたように思います。

樋口 自分たちの中では手応えを感じたんですけど、自分の書いてる曲はいろんな人に届いて欲しいっていう気持ちはありつつ、それこそハードコアやポップパンクをエッセンスにしてる曲もいっぱいあるんで、届くのか・届かないのか、ちょっとこう不安があったんです。でも、自分たちの好きな曲を伝えたら、ちゃんと伝わるんだ、みたいな。それがハイスタだったり、HEY-SMITHだったり、ツアーを終えた後にいろんな先輩バンドと対バンさせていただく機会もあったし。そこまで届くんだ、みたいな感動が凄くありました。

―― 勝手な想像だったんですけど、ツアーだったりを経て、多少なりとも自信を手にしたからこそ、人を食ったようなアー写に今回はしたのかな、って(笑)。

樋口 あのアー写ですか?(笑)

―― 岸田さんはパスポート、樋口さんは低画質なスナップで、夏目さんは怪しい青年実業家みたいになってて。

夏目 ハハハハ(笑)。

樋口 あなたも稼げる100万、みたいな(笑)。

―― REAL VALUEとか出てそうな。

樋口 数年後に捕まってる、みたいな。

―― ああいう遊び心って、多少なりともバンドとして腹をくくってないとできないだろうし。

樋口 あぁ、そうかも……次のアー写をどうしよう、ってなったとき、僕らってそんな気取ってるタイプの人間じゃなくて。個人的にですけど、カッコつけてライヴをすると大体コケるし(笑)。言っちゃえば、教室の隅っこにいるタイプの人間だったんで気取りたくないなと思ったんですよね。で、自分たちが普段の悪ふざけしてる感じというか、端から見たらしようもないかもしれないけど、僕らの中ではオモロいフザケをしたくてあのアー写にしたんです。この間、RUMBLE×JAGってイベントに出たんですけど、ビジョンに“NEXT ARTIST is ……”みたいなアナウンスと一緒にポンってあのアー写が出たとき、「このアー写で良かったな」って思いました(笑)。

夏目 ホントに好きですね、あのアー写。RUMBLE×JAGであのアー写がデカいビジョンに出たときはめちゃめちゃアガりました。

―― また、今年に入ってからだと台湾公演3本を含んだツアーも行いましたよね。未知の環境へ飛び込んだライヴはモチベーションがアガるキッカケにもなったのかな、と。

樋口 そうですね。行ったことがない国で言語が違う人たちの前でライヴをするっていうのは凄いキッカケにもなったし。環境も全然違うじゃないですか、食べ物とか移動もハイエースとかじゃないし。っていうところでライヴをして、より強くなれましたね。

―― SNSで映像を観ましたけど、凄い盛り上がりでしたね。

岸田 お客さんもみんなウェルカムな感じで、僕たちが台湾へ行くということで予め音源とかも聴いてくれてたと思うんですけど、どんな曲をやっても盛り上がってくれて。

―― 盛り上がり方は日本と違うところもありました?

岸田 僕のイメージですけど、自分の好きなタイミングで好きなことをする感じがして。フロアもいい雰囲気だったし、ライヴをしててホントに楽しかったですね。

夏目 「こんなに盛り上がってくれるんだ!?」みたいな嬉しさとちょっとビックリした感じとか、いろんな感情がありました。

―― そして、3月にはハイスタのツアーへ参加しました。ちなみになんですけど、どうやって誘われるんですか?

樋口 それこそ、『Going Growing』のツアー中に決まってたんです。静岡UMBERだったかな、打ち上げが終わった後にライヴハウスの外で「もっと頑張んなきゃね」みたいな話をみんなでしてたら、スタッフから電話がかかってきて「ハイスタ決まりました」って。すげえ嬉しいけど、誰にも言わないでください、ってことだったんで、(その日に対バンした)DRADNATSにも言えなくて。もう、どうしようかと思って、ドギマギしながらYAMAKENさんたちと喋ってました(笑)。

―― 言えない相手が同じPIZZA OF DEATHのDRADNATSというのが何かいいですね(笑)。

樋口 で、他にもいろんなバンドがいたんですけど、「いい感じじゃん!」って声をかけられても何か上の空で返事しちゃってて。

―― 誘われた喜びはありつつ、戸惑いやプレッシャー、いろんな気持ちが混じり合ってそうです。

夏目 ホントにその通りで。誘ってもらった時期から実際のライヴまで半年ぐらいの期間があったんですけど、ずっとソワソワしてるというか。オファーを貰ってから、もちろん楽しみだし、喜びもあるんですけど、それ以上のプレッシャーというか、絶対にいいライヴをしないといけないじゃないですか。メンバー3人でずっとそういう話もしてて、何だか不思議な気持ちでしたね。

―― ただ、『Going Growing』のツアーファイナルを終えた後に大きな目標があるというのはいい流れかなと思います。

岸田 僕は加入して1年も経ってない状況で(ハイスタとの対バンが)決まったので……2人に比べたら、まだその出来事をちゃんと受け止めきれてなかった部分もあったと思うんですけど、残りのツアーでもっといろんなことを収穫しなきゃ、というマインドになりましたね。より気を引き締めてそれ以降のライヴに臨めたかな、と。

―― 実際、あの日のライヴはどうでした?

樋口 すげえ楽しかったです。

岸田 楽しかったですね。

夏目 僕はもう、世界一カッコいいドラムを叩いたな、っていうぐらいの達成感というか、やりきった、って感じでした。

―― 何かハイスタのメンバーから声をかけられたりはしましたか?

樋口 僕は健さんといろんな話をさせてもらいました。「曲がすげえいいから、もっと変わらずギターを練習しよう。こういうことをするといいよ」ってトレーニングを教えてもらったり、「オレはこうやってピックを持ってるよ」のように質問に答えてもらったり。それに、練習やギターのことも何ですけど、僕らは託されてるんだな、と思わされる話もたくさんしてくれて。

―― ちゃんとバンドマン同士の会話ができてるのがいいですね。

樋口 そうなんですよ。やっとできるようになった、というか。ちゃんと観てもらえるようになったのも嬉しいですし、もっと頑張ろうと思えましたね。

―― 岸田さんは難波さんへ話しかけたりも?

岸田 話しかけに行ったんですけど、どうしても緊張しちゃって、バンドの話はしっかりできなかったんです。帰り道、悔しかったと憶えてますね。ただ、ハイスタのライヴは最初から最後までずっと難波さん側のステージ袖で観て、ひたすら勉強してました。

―― 盗める要素があったら盗むぞ、と。夏目さんはどうでした?

夏目 初めてZAXさんとお会いしたんですけど、僕も緊張しちゃってなかなか話せなかったんですけど、ZAXさんに「ドラム上手いね!」って言ってもらえて嬉しくなりました。

―― バンドをやってて良かったし、もっと頑張ろうと思えた日になりましたね。

夏目 ホントにそうでしたね。

interview by ヤコウリュウジ
Vol.02へ続く...

Interview Vol.02

―― 振り返ってみてもいい流れだったと思いますが、その中で次回作についてはどう考えていたんですか?

樋口 ツアー中に「じゃあ、次どうする?」みたいな話になって、もっといろんな曲を増やして、さらに『Going Growing』と『HONEST』だけじゃなく、曲に幅を持たせたいな、って意見が出てきて。それを受けて作ったのが今回の新作になりますね。

―― 音楽的欲求もあるし、ライヴでのフィードバックもあったり?

樋口 そうですね。セットリストを組んでるときとかに「もっとこういう世界観があってもいいよな」とか思うようになっていって。

―― メンバー2人からも出てきたイメージもありました?

樋口 そこはオレが勝手に考えて、かもしれないです。独断と偏見というか。もうちょっと幅を持たせたいよね、っていうのは3人で話してて出てきた意見なんですけど、じゃあこういう曲を、というのは樋口のイメージでやっていきました。

―― そこはソングライティングを手掛ける人間の責任感として。

樋口 ですね。

―― じゃあ、ツアーが終わってから作り出したんですか?

樋口 ツアーの後半戦から徐々に作ってはいたんですけど、昨年11月とか、ツアーが終わった後からちゃんと詰めていった感じです。

―― 今回、新たにインプットしたり、刺激を受けたことはありますか?

樋口 ちょっとインタビューに載せられるかどうかわかんないんですけど、『Going Growing』のツアーが始まるぐらいから、家に帰れなくなって。

―― それはどういう意味で?

樋口 もう二度と会わないんですけど、お母さんとケンカというか、それで家に帰れなくなっちゃって。で、ツアーが終わっても遠征しても帰る家がないから結局は機材車にいる、みたいな。今はちゃんと生活してる家があるんですけど、いろんなフラストレーションだったりですげえそれがムカついて、もう二度と家に帰らない、っていう気持ちを込めて作ったのが今回の『Never Wanna Come Back Home』です。

―― 何だか、相当斜めの角度から曲が生まれていったわけですけど、そこに対してメンバーはどう感じました?

夏目 樋口くんからいろんな話もずっと聞いてたこともあるし、その発想はとんでもなく面白いなと思いましたね。

―― では、実際に完成した作品としてどういった手応えがありました?

岸田 『Going Growing』に引き続き、いろんなことをした作品になってて。個人的なところで言うと、こだわれた部分がいろいろあったので、レコーディングが終わってからも凄く手応えがありましたし、めっちゃ好きになれましたね。

―― こだわりというのはフレーズや音作りについて?

岸田 そうですね。両方とも細かくこだわれて、聴き返しても「めちゃめちゃいい作品だな」って改めて思いました。

夏目 僕もいい手応えがあります。ドラムに関してだと『Going Growing』は目立つ派手なフレーズのある曲が多かったんですけど、今回はシンプルかつ壮大みたいなテーマみたくしてて。ミドルテンポの曲の割合が多かったんで、速くて手数がいっぱいある、というよりかは1発1発がパワフルで魂こもってるようなモノを表現したいなと思って録った作品になりますね。

―― たしかに今までと比べるとドラムのフレーズ自体はシンプルですよね。スタンダードなところをグッと骨太にしたというか。

夏目 今回はそこをかなり考えました。

樋口 家庭の事情だったり、めちゃめちゃ重い話なんでこんなにポップに話すべきじゃないんですけど……制作期間中にインターネットとかSNSで論争してるヤツもいるし、家に帰れないことがムカつくとか、そういう日々の生活の疑問だったり、めんどくせえから今日は休みたいな、ちょっとネガティブな感情を自分の音楽へ上手く昇華できたな、って。オレはやっぱり音楽家なんだな、って思いましたね。

―― たしかに今回は歌詞の内容として、苛立ちや怒りをぶつけてることが多いですよね。

樋口 多いかもしれないです。

―― サウンド的にも多彩な曲があり、メリハリも効いていますよね。ミドルテンポでフロアを揺らす、というHONESTの軸はさらに強くなりつつ、そこ以外のところもちゃんと鋭くなってますし。

樋口 例えば、「Edge」って曲なんかもちょっとビートダウンというか、メロディックハードコアの要素が入りつつ、『Going Growing』よりもそれがさらに深く表現できてるというか。Title Fightというオレがハードコアを知るキッカケになったバンドのカバー曲も入っているんですけど、よりマニアックに好きな音楽を詰め込めてる作品になったかな、と。

―― それぞれの曲についてお話を伺っていきますが、1曲目が「HOME」。このゆったりとしたイントロだけでもバンドに自信がみなぎってる感があるというか。『HONEST』では「I Like You」、『Going Growing』では「Be my self」という幕開けに似合うノリのいい曲をセレクトしてたじゃないですか。

樋口 今も研ぎ澄ましている途中ではあるんですけど、自分の中での曲作りというか、HONESTってこれだな、っていうのができた感じがあります。オレはこれでいきたいんだ、っていう。だからこそ、自信を持ってそれが出せるし。

―― 以前だと1曲目をどうしようか、というのはメンバー発信で決めていたと話してましたよね。

樋口 あぁ、そうでしたね。

夏目 ただ、この「HOME」はレコーディングしてる段階、何ならその前から次回作のリード曲っていうイメージが3人に共通してあって。すんなりと全員一致で1曲目は「HOME」にしました。

―― どういったアイデアから始まった曲だったんですか?

樋口 家を追い出されて、そのときに作った曲なんですけど、リフから作り始めましたね。ちょっとメロディックハードコアというか、コードが動いていく、歌ってるみたいな曲みたいな曲にしたかったんです。ただ、そのアイデアをどんどん広げていったけど、サビはなかなか決まらなくて。いろんなパターンを考え、メンバーに聴いてもらったりもして、最終的にはバイトでピザの配達をしてるとき、すっげえ速いスピードで走ってたら降りてきました。

―― 途中にレゲエっぽいアプローチが入ってくるじゃないですか。あそこは当初から考えていたんですか?

樋口 そうでしたね。オレはSublimeが好きなんですけど、有名な「Santeria」ってあるじゃないですか。

―― 超名曲ですよね。

樋口 あのMVで夜に焚き火しながらセッションしてるみたいなシーンがあって。「HOME」を作ってるときにあの風景が頭の中に浮かんでたのもあり、レゲエの感じが入ってきたんだと思います。

―― 先ほど話もあったように、完成前からいい予感もしていた曲になった、と。

岸田 それこそ、さっきリフから作った、って樋口が言ってたじゃないですか。「HOME」ができるだいぶ前の話なんですけど、スタジオだったり、ライヴ前のリハーサルで樋口がちょっと遊びでそのリフを弾いてて、めっちゃいいじゃんって感じたんです。で、そのリフを使った新曲を考えてるって言ってたので、どんな曲ができるんだろうと想像しつつ、ちょこちょこ進捗を聞かせてもらってたらレゲエパートも入ってきて、すげえいいやん、と。やべえ曲になるぞ、と思ってたら、ホントにヤバい曲になりましたね。

―― 歌詞に関して、まさか本当に家へ帰れないから、とは思ってもいなかったんですけど、家や故郷に帰りたくないってことは過去の自分に戻りたくない、みたいな意味合いなのかな、と想像してたんです。

樋口 でも、それもありますね。もう帰る場所がない、というわけではなくて、もう帰れない場所、オレがもう戻らない場所、みたいなイメージで書きました。

―― 光は見えつつあるけど、まだ少し暗い過去を引きずってる、みたいな印象もあって。それって、今のHONESTの状況と重なるような気もするんです。

樋口 あぁ、なるほど。

―― 今って、グラデーションな時期というか。目指すべきところがあるけど、全部が全部切り替えられているわけじゃないし、課題も当然あるでしょうし。そんなことも考えながら聴いてましたよ。

樋口 たしかに過去を引きずりつつ、いろんな自分のできないことや問題とかも抱えつつ、それを音楽にぶつけて、もうこれで昇華して終わり、オレは次に進む、みたいな。そういうイメージかもしれないです、この曲は。

―― 「Take My Life Back」は1分半のショートチューンになっています。こういった曲はライヴからのフィードバックかなと思ったんですけど、そのあたりは?

樋口 この曲ができたキッカケは……やっぱり、ムカつくことが多くて。なんて言うんだろう……オレも口先だけで喋るな、ってよく健さんに言われるんですけど、薄っぺらい言葉ってあるじゃないですか。打ち上げの場もそうだし、学校で会った人とかから何かムカつくことを言われたりするし。そうやって溜まったフラストレーションから全部をぶっ壊したくなる、みたいな。

―― ありますよね、そういうとき。

樋口 その気持ちを曲にぶつけたくて、できたのが「Take My Life Back」でした。人の目を気にしすぎてたんで、今まで。そういうことじゃなくて、もうオレはオレでいくしかない、みたいな。

―― こういったショートチューンの場合、一本調子にならないようにリズムアプローチに関して考えることも多いのかなと思うんですけど、そういったところは夏目さんが引っ張ったりするんですか?

夏目 ビート自体は樋口くんが持ってくるんですけど、例えばAメロで同じメロディーを2回繰り返すけど、ドラムのフィルは1周目と2周目で変えたり。そういう細かいところは結構いろいろと僕がイジってますね。あと、サビ前のビートとか、ちょっと変則チックなところにスネアを入れたり。短い曲でテンポは速いんですけど、結構いろんな要素を詰め込んでますね。

―― 「Edge」は緊張感のあるベースから始まって、畳み掛けるドラムが合わさるイントロで一気に惹きつけられる曲です。いわゆるメロコアじゃなくて、メロディックハードコアと言いたいんですけど、このサウンド感は樋口さんの苛立ちがそのまま投影されているんですかね。

樋口 そのまま反映されてると思います(笑)。一時、イライラしすぎてXを見るのを止めちゃいましたからね、何か気分が悪くなっちゃうから。もう今はちゃんと見てるんですけど、そのときに発散する為、ハードコアのライヴ映像だったり、いろんなモノを吸収することが多くて。じゃあ、これをこのまま曲にぶつけよう、と。

―― 常識を疑え、と吐き捨てるように歌い叫ぶのも強烈ですが、《I don’t think so》や《I don’t live your life》のところはシンガロング必至だし、終盤にはモッシュパートもあって。

樋口 そこはイメージしてましたね。最後はステップを踏んだり、暴れたりとかする、みたいな。

―― 実際、ハードコアやメタルコアじゃないバンドがああいったモッシュパートを設けるのって、あんまりなかったりするじゃないですか。HONESTは『Going Growing』に収録した「Fortune Favors The Bold」でもやってますけど、自分たちの表現方法として似合う、伝わるみたいな感覚も出てきました?

樋口 もう、バッチバチに出てきましたね。オレらの持ち味はこれかも、って。やっぱり、スカを知らないのにスカをやるとかじゃなくて、先輩がやってるからやるとかじゃなくて、オレの好きなのは何だろう、となったときに出てきた選択ではあるし。怒りとかを吐き出せる場所がこういう音楽なんだ、それが持ち味になるんだ、って強く思いました。

岸田 ライヴで響いてる実感もめちゃくちゃあるんですよ。「Fortune Favors The Bold」をライヴでやると、フロアがバーっと開けて、みんな暴れ出す。その景色でテンションがアガりすぎちゃって、僕もそこへ突っ込んじゃうときがあるんですけど(笑)。

―― いいですね、そのノリ。

岸田 みんなが開放的になると、僕らもそれを受けてもっとイケるし。あの文化、めちゃめちゃいいな、って思いますね。

interview by ヤコウリュウジ
Vol.03へ続く...