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MEANING 1st Mini Album [150] (ワン ファイブ オー) / Code: PZCA-68 / Price: 1,800yen(without.tax) Release: 2014.10.22

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Track / 01. Sleepless Night / 02. Stay Beautiful / 03. This Is My Place / 04. What We Love, What We Hate / 05. Not Fucking Dead / 06. May The Peace Be With You / 07. 150

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MEANING 150 TOUR

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MEANING 1st Mini Album [150] Release Interview

Interview vol.01 / HAYATO独白〜自分のルーツと、自分の言葉〜

--最初にライヴ見た時からずっと訊きたかったんですけど、HAYATOさんは、なぜ歌おう思ったんですか。

「……歌おうと思ったっていうよりは、英語で歌詞を書いたのが最初で。10代の頃にやってたバンドで、ヴォーカルから『歌詞を書いてくれ』って言われて」

--帰国子女ですよね。

「そうです。高校の時にアメリカに住んでて。だから俺は英語で書くんだけど、歌いたいって言ってる人がうまく喋れなかったり、発音できない、ニュアンスが伝わらないとか。それでヤキモキして、もうその人をクビにして、そこから俺がヴォーカルをやりだしたんですね。そういうきっかけでズルズルと。だから極論を言うと別に歌いたかったわけじゃないんですよ」

--先に、言葉があった?

「うん。なんか詞を英語で書いて、言葉が、言いたいことが出てくるっていうのが先かな。けど、それは誰かが代弁してくれて良かったんですよ。他のヴォーカルで良かった。で、ちゃんとできないんだったら俺がやってもいい? みたいな感覚で歌い始めただけで。だから人前で歌いたいとか、真ん中に立ちたいタイプじゃないんですよ。コンプレックスの塊みたいな人間なんで、ほんと人前に立つのは苦手というか。散々やっといて、っていう話ですけど(苦笑)」

--でも、最初から歌詞が書けたっていうのは興味深いです。普段から自分の中で思考することがあったわけですよね。

「基本、めっちゃ根暗なんで(笑)。バンドマンってだいたいそうじゃないですか。そんな明るい奴なんて数えるくらいで。あと俺は、いろんなもの見たり聴いたり、住む環境が変わったことで、ちょっと考えることが若干ひねくれたのかな。若さ特有のネガティヴ・パワーみたいなのが結構たまってて。それを言葉に書くことで吐き出せる、みたいなところはあったと思う」

--もう少し掘り下げてもいいですか。そのネガティヴ・パワーとは。

「……たぶん中学生ぐらいまでは素直に育ったと思うんですけど。でも中学がめっちゃ勉強厳しくて。ザ・私立!みたい学校で、勉強に付いていくのもキツくて。太ってたし、スポーツもそんなにできるわけでもないし。『あれ?自分って普通、っていうか普通以下だ』って気づいてからは、どんどん悪いほう、ネガティヴなほうに考えちゃって。何か人より秀でるものがあれば『俺は俺だ!』って言えたと思うんですけど、それが何もなかった。太ってて見た目も良くない、勉強できない、スポーツできない……」

--そのどれかの評価しかないですもんね、中学時代って。

「そう。そうなると、もう音楽聴くしかなくて。もともと家族みんな音楽好きで、親父はビートルズ狂だったりするけど、大きいのは兄貴の影響ですね。ブルーハーツが大好きで。小6の時に初めてコンサートに連れてってもらって、まぁ解散前の野音でしたけど、それ見てから俺もブルーハーツばっかり聴くようになっちゃって。で、中3の時にギター買ってもらったのが始まりですね」

--ビートルズやブルーハーツから始まり、なぜHAYATOさんはハードコアに向かったんでしょう。

「当時はハイスタを筆頭にパンクが流行ってて、ちょうど海外に住むことになるんですよ。あっちのスケートビデオ、サーフビデオ、MTVとか見てて。で、ギターを教えてくれる友達もいたし『こういう音楽知ってる?』『俺こんなの知ってるぜ』みたいな感じで広がっていって。そこから、だんだん激しいものを聴くようになったんですね。で、一回興味持ったら、俺はもう行くとこまで行くタイプなんですよ。グラインドコア、ブラックメタルに行って、デスコアも聴いて。もう何言ってるかわかんないし聴いてて気持ち悪い、みたいなところまで(笑)。そこまで行ってからちょっと戻って、このへんが一番気持ち良くて好きだなぁと思ったのが、ハードコアだった」

--どんなところが自分に合っていたと思います?

「なんか、古いものを聴いても新鮮に感じたのが大きかった。当時はミクスチャーとかも流行ってたけど、俺はそれよりも80'Sのハードコアのほうが斬新だったし、新鮮に思えたし。たぶん、作り上げられてないもの、未完成なものっていうのが、すごくキラキラして見えたんだと思いますね。あとはその人たちの若い頃のエネルギー。それが当時の自分にすごくハマったというか。歌詞も直球じゃないですか。『そんな言葉で書いちゃうんだ! 子供じゃん!』みたいな(笑)。そこが俺には格好良かったし、これやりたいかも、って思えたんですね」

--前回マイナー・スレットのカバーがあったけど、80'Sで好きなバンドって、いくつか挙がりますか。

「一番、音楽も見た目もファッション性も込みで全部好きなのはブラック・フラッグ。俺の中でブラック・フラッグとマイナー・スレットは、一番ベタな入り口でありながら、一番自分のコアなところだったりしますね。まぁMEANINGのメンバーは別にそういうの通ってないし、聴いてきたものもバラバラだから、そういうルーツが見えないことでちょっと薄っぺらく感じちゃうのかもしれないですけど」

--それはないでしょう。サウンドは別として、HAYATOくんの歌に私はハードコアを感じますよ。

「……太字でお願いします(笑)。嬉しいです、それは」

--で、ハードコアに惹かれる人って二通りあると思っていて。ひとつは、より強いもの、タフでストロングなものに憧れるタイプ。もうひとつは、追い詰められて死にそうな断末魔の叫びに共振するタイプ。自分の暗さや弱さゆえにハードコアに行き着く、というか。

「あぁ、それで言うと後者ですね。俺、その、強いものに憧れる人って違和感あるんですね。否定するわけじゃないけど、それを俺の『好き』と一緒にしないで、って思っちゃう。男臭え、強え、カッコイイみたいなタフガイのハードコアって……お下劣な話ですけど、外人のAVを見てるみたいな」

--まぁ、なんとなく伝わります(笑)。

「パンパンパン!って……ほんっとエロくねぇ(爆笑)。もちろんね、腕力の強さと音が比例するのもいいんだけど、俺はそこに深い情景だったりは感じなくて。ハードコア・ミュージックとして単純に格好いいとは思うけど、音楽より先にあるものが感じられない。だから最近のUSのタフガイ系、あんまり掘ってないですね。だけどFORWORDが新譜を出すとなったら、やっぱこの人たちは今どう思ってるんだ、今この2014年の日本で何を考えてるんだろうって、すごく興味が出てくるし、実際すごく刺激も受けますしすね。だからハードコアっていう大きな括りだと2つは一緒になっちゃうけど、俺の中では、そこは真逆というか」

--その違いって、なんでしょうね。

「うーん………思ったことをちゃんとストレートに言ってる人が、俺は好きですかね。腕っぷしが強いのって、突き詰めれば何?そこは音楽と切り離していいんじゃない?って話だし。あと、なんとなく賢そうなニュアンスを漂わせても、うーん、ってなっちゃう。たとえばツイッターとかでも『これ誰かのこと言ってるんだろうけど、そこは書かないんだ』ていうの、あるじゃないですか。『結局言わないなら、書かなくていいじゃん』みたいな。俺も実際そういう書き方したことありますけど、よくよく考えたら誰も得しないですよね。だったらちゃんと名指しで言えよって。もちろん名指しで書けば反論も返ってくるし怒られたりするけど、でも、自分はこうだと思ったらそれを曲げない覚悟が必要だし、言ったことに責任持てないんだったら言わないほうがいいし。そういうのをはっきり言える人に惹かれますね」

--それは、当然自分自身に返ってくる言葉ですよね。覚悟決めて歌詞を書いているのか、ちゃんと自分で責任持てるのかっていう。

「はい。そこは、だいぶ変わったと思います。だんだん大人になってきて、自我が出てきて。ただ音出してるのが楽しいっていうところから、もっと自分の言葉に責任持つようになって。自分の言葉にどういう影響があるのかっていうことを考えだしてから変わりましたね」

--それはいつ頃ですか。

「ファースト出して、ツアー終わってからですかね。ちゃんとヴォーカルでいなきゃな、っていう自覚が出てきて。前は5人がバーッと出ていって、みんな並列のゴレンジャーで居てくれればいいと思ってたけど。でも真ん中に立ってる以上、俺が赤レンジャーじゃなきゃいけないんだっていう感覚が出てきて。昔はそれこそ喋ることがない時は喋らなかったし、横の二人がとっ散らかったこと喋って、そのまま終わるってこともあったんですよ(笑)。そういう失敗を繰り返しているうちに、だんだん、出なきゃいけないところは俺が出ていかなきゃいけなんだって気づいてきて。矢面に立つ、というか。そういうことに気づいてから書く言葉にも自信が出てきましたね」

--HAYATOさんの歌詞って、自分の言葉にすごく自覚的な人のものだと思います。ヴォーカリストによっては、まず響きが重要で意味は二の次っていう場合もあるんだけど。

「あぁ、一応響きも気にしてケツは韻を踏んだりするんですけど。でも、いくら韻踏んでも意味がなかったら嫌だし。だから最近はまず日本語で書いて、それを英語に戻してますね。で、こういう英語のほうが難しくないなって思えるものを選ぶ」

--聴き取りやすいですよね。たぶん中学生くらいで習う英語がメイン。

「あぁ、ほんとそういう感じです。メンバーもわかる、たぶんみんなが知ってるはずの英語。でも海外のハードコアもそうですよね。そこまで難しい言葉で歌ってない。難しい英語って使おうと思えばいくらでも使えるし、英訳を人に頼むバンドもいっぱいいるじゃないですか。それを見てると『……こんな単語どっから出てくんだよ?』っていうのも目につくし、案の定、発音もできてなくて。そうなると、もう自分の言葉じゃないんじゃないの?って気がしちゃうんですね。だから俺は、自分の知らない言葉は使わないようにしようと思ってて。なるべく馴染みのいい、覚えやすい言葉で、なおかつ意味がちゃんとわかるもの。辞書調べて難しそうに言ったところで、それは自分の言葉じゃないよなっていう。そういうことは意識するようになりましたね」

INTERVIEW BY 石橋恵梨子
Vol.2 へ続く