Ken Yokoyama / NAMBA69 Split CD [Ken Yokoyama VS NAMBA69 ] ジャケット画像

Ken Yokoyama / NAMBA69 Split CD [Ken Yokoyama VS NAMBA69 ] 2018.06.06.wed In Stores Code: PZCA-83 / Price: 1,800yen(+tax)

TRACK

[ Ken Yokoyama ] 1. Support Your Local / 2. Malibu Beach Nightmare (HANOI ROCKS COVER) / 3. Come On,Let’s Do The Pogo . [NAMBA69] 4. LIVE LIFE / 5. PROMISES / 6. SONG 2 (blur COVER)

Ken Yokoyama -Come On,Let's Do The Pogo

NAMBA69 -PROMISES

Ken Yokoyama VS NAMBA69 Release Interview!!

Interview Vol.01

-- 今回のリリースに対する第一声としては、「まさかこんなことが起きるとは」って感じなんですけど。

難波 そうだよね、うん。

-- 2人の率直な感想は?

難波 そうねぇ、ケンくんから「スプリットやらないか」って連絡がきたのがハイスタの去年のツアー(「THE GIFT TOUR」10月26日~)の前だったんだけど、ビックリした。ビビったよ。

横山 うん。

難波 ケンくんなりのビジョンがあってのことだろうけど……話が壮大すぎちゃって、最初はイメージが湧かなかった。「ハイスタがこれからツアーをやろうとしてるっていうのに、なぜこのタイミングで……!?」って。でも、理解しなきゃと思った。

-- そりゃあ、ハイスタのことで頭がいっぱいの状況ですもんね。

難波 そう。音源出すにしてもまず曲がないし。でも「やるっしょ! やりますよ!」ってすぐに言ったよ。

-- 横山さんは、ハイスタのツアー前によくそんなアイデアを思いつきましたね。

横山 う~ん……ね! それは俺も不思議なんだけど……ハイスタはもちろん一生懸命やる。みんなで知恵と力を出し合って全力で作品を作って、全力でツアーをブチかます。それは当たり前なんだけど、自分のバンドのこと、KEN BANDのことを考えるのも当たり前で。どっちも120パーセントの気持ちでやってるし、120パーセントを要求されるなら150パーセントでやるのが当たり前だと俺は思うの。他の人にとってはどうか分からないけど、俺にとってはそうなのね。だから、ハイスタだってもちろんやる。KEN BANDだってもちろんやる。今の「もちろん」ってところ、太字で書いといてっ! 

-- (笑)。

横山 だから、「THE GIFT TOUR」が終わったら、2018年からはまたKEN BANDをやるわけで、それにあたって「何が刺激的かなぁ」って考えたの。そのときに思ったのは、これは俺の話だけど、ただ曲を作って、次のアルバムを出そうって感じではなかったのね。そうじゃなくて、もっと刺激的なことをやりたいと思った。でもそれが何かまでは分からなくて、いろいろ考えてるときに、ふと「ナンちゃんはどうするんだろう……ん? ナンちゃん!?」って。そこで浮かんだのが今回のスプリット。これは絶対面白いと思った……っていうことがひとつ。

-- おお、唐突に“ひとつさん”が(笑)。

横山 (笑)だからね、これははっきり言っておきたいんだけど、「どっかのバンドとスプリットをやりたい」って発想から思いついたことじゃないんだよ。「ナンちゃんのバンドと何かをやる」ってことに意義を見出したの。

-- なるほど。「手始めにスプリットから動いてみよう」っていうことではなかった。

横山 全く違う。全然違う。ナンちゃんの、NAMBA69以外だったら意味がない。ナンちゃんとやるから面白い。そんなことを去年ハイスタのツアーの練習をしながら思いついて。

-- そんなタイミングでそんなアイデアが浮かぶのが異常なんですよ。

横山 ……ハイ!

-- 難波さんからはどんな返事がくると思ってましたか?

横山 う~ん、分からなかった。予想はつかなかったけど、とりあえず思ったことはぶつけてみるしかないと思って。そしたら、さっきナンちゃんは「えっ」って思ったって言ってたけど、実際には快諾してくれて。……話は飛んじゃうけど、今回出来上がったモノとか、俺たちのここまでのストーリーとか、全部のことに満足してるよ。

-- これ、10年前だったらまずありえない出来事ですよね。ある意味、ハイスタが復活するよりもすごいことだと俺は思っていて。

横山 おお、そんなこと言っちゃう?

難波 なるほど。

-- Hi-STANDARDって誰のものでもないというか、ひとつの大きな山じゃないですか。自分の意志とは別のところで動くというか。

横山&難波 確かに。

-- だけど、KEN BAND、NAMBA69っていうのは横山さん、難波さんそれぞれの核じゃないですか。他のメンバーやそれ以外の誰かが何を言おうが、自分自身が100パーセント納得しないと動かない。そんな2組が、あれだけバチバチしていた2人が、ここでがっちり組むというのはとてつもないことだと思うんです。そのことをお客さんには知ってもらいたいですね。

横山 うん、そうだね。そういう意味でも前例がないと思う……(ちょっと考えて)うん、だからみんなにもそういうことを知ってもらいたいって気持ちはもちろんある。誰もやらなさそうなことを俺たちはやり遂げそうだぜって。

難波 うん。

-- 難波さんとしても思うところはすごく大きかっただろうと思います。

難波 うん。大きかったね。だって、ケンくんと出会ってハイスタが始まって、そのハイスタの活動が止まって、そのあとにKEN BANDが始まって、いろいろな活動を経て今のNAMBA69があって……。形態は全然変わってるんだけど、そこも含めてひとつの……。

横山 うん、分かるよ。全部がひとつの流れだもんね。

難波 そうそう。そうやって流れてきてるんだよね。ケンくんもメンバーチェンジがあったり、いろいろあったわけじゃない? 俺とケンくんは2つの違った道を歩んできたんだよ。でも、最近対バンができたこともすごかったと思うけど、こんなにガッチリ何かをやるだなんてことは想像だにしなかったというか、本当に奇跡的なことだと思う。

-- 本当にそうですよね。

難波 そんなことをあのハイスタのツアー前にイメージできちゃう、ケンくんのその発想力ってすごいよ。……あと、ケンくんは俺らのことも考えてくれてるのかなって思った。NAMBA69にチャンスをくれたというか。今回のレコ発にしても、NAMBA69はこれまでZepp規模でツアーをやったことなんてなかったから、みんなに見てもらえるチャンスなわけで、そういうことも考えてくれたのかなと思う。

-- うんうん。

難波 ケンくんが最初の電話で言ってくれたのは、「ハイスタはこれからツアーもあるし、これまでもすごいことをやれてこれてる。だったら、今度はKEN BANDとNAMBA69っていうバンドもいるんだっていうことを世の中に見せつけようよ」って。「ハイスタのツアーが終わってからのことを考えると、別々に活動するよりも、一緒にやったほうが絶対に効力あるよ」って。そのイメージ力がすごいなと思った。

横山 これは俺がレーベルオーナーだから思うことなのかもしれないけど、CDや音源を作ることってすごく大変なことなのね。CDは売れないから作らないって人も今は増えてきたけど、やっぱりミュージシャンにとって作品は一番のステイトメントなんだよ。今回、こうやってスプリットを作るってことは、2バンドで47都道府県ツアーをすることよりも説得力があると思うんだよね。それをやれたのがうれしい。

難波 そう、一緒にツアーを回る可能性は今後もあるのかもしれないけど、やっぱり作品を持ってのツアーは次元が違うよね。しかもスプリットで。俺からしたら、それがピザからリリースされるわけじゃない? 復活したあとのHi-STANDARDの作品がPIZZA OF DEATHからリリースされたことももちろん感慨深かったけど、PIZZA OF DEATHのトップ・KEN BANDとのスプリットがピザからリリースされるっていうさ。これだけたくさんのバンドがいるのにNAMBA69が選ばれたんだよ。もちろん、ケンくんはハイスタ以降のストーリーを考慮して俺らを選んでくれたんだろうけど。KEN BANDはスプリットってこれまでやったことないでしょ?

横山 4 WAY SPLITはあるけど(2009年リリース『The Best New-Comer Of The Year』)。がっつり2バンドでっていうのはないね。ハイスタとWIZO以来かもね(笑)。

難波 そうだねぇ、本当に。

-- それは相当エモーショナルな気分になりますよね。

難波 うん。この気持ちをパッと言葉にするのは難しい。だってPIZZA OF DEATHも、ハイスタの活動休止と共にどうなっていたか分からなかったわけじゃない? でも俺が戻ってくるまでピザは守るからってケンくんは言ってくれたのよ。で、見事にその言葉を守ってくれた。ピザがなかったら、どこのレーベルがこんなことできるのよ。そういう意味ではピザが残っててよかったな。

横山 そうねぇ。

-- でも、一度なくなりそうになったことはありましたよね、ピザ。

難波 そうなの?

横山 そうだったっけ。

-- そんな話が出たことはありました。「じゃあ、(ピザを)潰す?」みたいな。もしかしたら横山さんは覚えてないかもしれないですけど。

横山 マジで? 覚えてない。本当?

-- 2000年代初期ですね。

横山 あ……Hi-STANDARDのために作ったレーベルなのに、そのHi-STANDARDが活動休止になっちゃって、スタッフはHi-STANDARDのために働きたかったのに「じゃあ、どうするんだ」ってなったときはあったよね。

-- そこを乗り越えてKEN BANDとNAMBA69のスプリットがあるっていうのが面白いというかなんというか……。

横山 今のPIZZA OF DEATHは当時と人が入れ替わって、Hi-STANDARDの活動休止以降に入ってきた人間がほとんどなわけ。でも俺とは気持ちがすごく通ってるの。だから、「NAMBA69とスプリットやりたいんだよね」って話したら、みんな瞬時に理解してくれたよ。「素晴らしいと思います。もしかしたらそれしかないかもしれません」って。

難波 マジで? いやぁ、面白いね。

-- タイトルこそ『Ken Yokoyama VS NAMBA69』ですけど、ミュージシャン同士の究極の愛情表現としてスプリットという形態があるのは美しいですよね。スプリットってお互いに対する愛情がないとできないじゃないですか。

横山 うんうん。あとは意識もないとね。

-- だからこのスプリットが実現したことで既に大きな意味があるというか。「音楽っていいな」って思いますよ。

横山 それはまさしく俺も思うところで。いくら話題になろうが、いくら売り上げが立とうが、好きでもない売れてるバンドとやろうなんてこれっぽっちも思わない。これっぽっちの「っ」10個くらいつけて! これっぽっっっっっっっっっっちも思わない。そこは繰り返しになるけど、ナンちゃんのバンドだから意味があって、他のバンドとはやる必要がないわけ。

-- そこまで思われてることは分かってました?

難波 そうじゃないと誘われないのは分かるよ。俺はケンくんの性格をわかってるから、「これはただごとじゃない」っていうか、「選ばれたんだな」っていうか。もちろんプレッシャーはあったけど、ケンくんの期待に応えるにはいい作品を作るしかないからね。……今回、お互いの曲はマスタリングのときまで聴かなかったんだよ。

-- それはスリリングですね。 

難波 だから、どれくらいの感じでKEN BANDを超えていかなければならないのか想定できないまま、自分らのことだけ考えていくしかなかった。もし先に聴いてたら「これくらいでいけばいいんだな」って見当をつけられたんだろうけど。

横山 俺らも一生懸命考えたよ。実は今回、KEN BANDもNAMBA69もレコーディングエンジニアが一緒で、俺たちはミックスをその人にやってもらったんだけど、ナンちゃんのとこは海外のエンジニアに任せたんだよ。つまり、録った人は一緒だけど、その先が変わってくるってわけ。だから俺らもミックスの時は、「ナンちゃんのとこが海外でミックスとマスタリングしてくるってことは、これぐらいぶっこんでおかないとダメかな」とか、そういう意識がすごくあった。

難波 レコーディングはケンくんが先だったんだよね。狛江にあるメガハイパースタジオの松金さんって人が録ってくれて。

横山 ハイスタの『The Gift』を録ってくれた人。

難波 俺らはそのあとに録ったから気になるわけじゃん? だから、松金さんに「KEN BANDはどんな感じの曲ですか?」って聞いたんだけど、絶対口を割らなかった。カバーがどの曲かも言わなかった。

-- それは熱い。

難波 KEN BANDの音像は分かっていたつもりだし、それをイメージしながらやったんだけど、結局「そんなのをイメージしたところで始まらないし、NAMBA69の今をとにかく全力で出そう」っていう話になった。そこで俺たちが意識したのは、ヘビーなメロディック――ハードコアバンドに負けないような、ストロングな要素があるものを打ち出すことがテーマになったんだよね。

-- なるほど。

難波 俺たちはKEN BANDみたいにみんなでジャムって曲を作っていけるようなバンドじゃなくて、その都度ガッチリ作らなきゃいけないんだけど、それはライブに関しても同じで、NAMBA69は決まったことしかできない……って言うと大げさかもしれないけど、KEN BANDのライブは決まりがなくて、すごく自由ですごくロックでしょ? でも俺は、キャリアは長いけど、そういうことがバンドとしてできないのよ。事前にセトリをしっかり組んで、リハをしてカッチリ作っていかないとライブができない。だから、音源もガチガチに作り込んでいくしかない。

-- それぞれの楽曲についてはどうですか?

難波 1曲目の「LIVE LIFE」では、今までの俺らの流れ、集大成を作ろうってことになったんだけど、「なるほど、こういうバンドもいるんだ」「このタイプは苦手だ」って思う人もいるかもしれないってことを想定しながら作ったんだよね。で、2曲目の「PROMISES」は、作ってるときにPIZZA OF DEATHのロゴがすごく浮かんできた。

横山 へぇ~。

難波 PIZZA OF DEATHのロゴ、イコールその背後にいるPIZZA OF DEATHファン、Ken Yokoyamaファンが、「げげっ!」ってなるようなものを作りたかった。PIZZA OF DEATHを好きな人たちをできるだけ納得させたかった。100%はムリかもしれないけど、少しでも納得させたかったんだよね。

-- うんうん。

難波 『HEROES』(2017年 4月5日発表のミニアルバム)と『DREAMIN』(2018年1月24日発表のシングル)もそうだったけど、最近はko-hey(G)が曲を作ってきて、そこに俺がメロを乗せるってパターンが多くなってきてて。もちろん俺もアレンジするんだけど、大元はko-heyが持ってくるパターンが多かったのよ。でも、「PROMISES」だけは俺が最初からアレンジもメロも持ってきた。そうやって勝負したかったんだよね。

横山 へぇぇぇぇ~!

-- 一方、KEN BANDの制作はどんな感じだったんですか?

横山 もう俺の話はよくない?

一同 (爆笑)

横山 もう、今の話だけで胸アツでしょ!(笑)

-- たしかに(笑)。

難波 でもやっぱり、PIZZA OF DEATHにチャレンジするってことは意識したよ。

横山 こういう話のひとつひとつが面白いよね。ゲタゲタ笑うってことじゃなくて、興味深いっていう意味の面白さ。エモいし、熱い。

難波 ケンくんの曲が先に収録されることは決まってて、俺らは4曲目からなわけじゃん? ということは、みんなKEN BANDの曲は絶対聴くわけで、そのあとに「PROMISES」を最初に持ってくるのか、それとも2曲目にするのかっていうのは悩んだね。でも「最初は“俺ら”を見せようよ」ってことで「LIVE LIFE」を先に持ってきた。

横山 ……なるほどね!

難波 実は、マスタリングの前日まで「PROMISES」が1曲目だったのよ。で、俺はマスタリングの日に子供の入学式があって新潟にいたんだよね。だから、マスタリングの音も決まってたし、「もうこれで頼む」って他のメンバーに任せて。でも、前日になってko-heyに「やっぱり『PROMISES』は2曲目だ!」って。

横山 もう、熱い!

-- 横山さんも、難波さんのことをすごく意識してる感じがしました。

横山 それはね、実はほぼない。音楽的にも歌詞的にもNAMBA69とのスプリットということを意識したところはほぼない。ただ……いいものを作ってやるんだって意識はもちろんあったよ。ナンちゃんどうくるんだろう、俺たちもいいものを作らなきゃって。だけど曲作りに関しては、KEN BANDの『Sentimental Trash』(2015年9月2日発表のアルバム)から続く、次の道を探そうよっていうテンションではいたかな。

-- あくまでも今のKEN BANDのムードに従ったと。

横山 うん、そうそう。

難波 俺らは正反対にKEN BANDを意識しまくった。しまくらざるを得なかった。

横山 もちろん俺たちも意識はしたよ。「こんなことでNAMBA69に勝てると思う?」みたいな会話も出たし。でも、音楽的なところは意外とKEN BAND本位でやった。

-- 楽曲的にも歌詞的にもすごくオールドスクールじゃないですか。だから、それは難波さんを意識してのことだったのかなと。

横山 うん、ナンちゃんたちは今っぽいサウンドでくるだろうから、俺たちはこうしよう、みたいなそういう作戦はひとつもなかった。

難波 俺ね、今回のKEN BANDにめっちゃ新しさを感じたんだよね。一周回ってこれが一番新しいのかもってくらい。

-- それはどういうことですか?

難波 なんだろうなぁ……今、世の中が一周回って90年代リバイバルが起こってて……デザインとかサーフィンとかスケートとか、なんでもそうじゃない? アメリカはロックシーンもそういう感じになってて、10代の子がNOFXとかBad Religionみたいなバンドを始めてるんだって。だから、日本もそうなるんじゃないかなと思った。でね、マスタリング後の音源が上がってきて、データをもらって家で聴いたわけ。俺、ちょっと震えたもんね。ケンくんの曲が始まった瞬間から「ヤラれたな」って。ぶっちゃけ言うけど、俺らのテーマは「KEN BANDには負けない」なのよ。そこに負けなければ、誰にも負けないところにいけるっていう、そういうモチベーションがあった。ピザへのチャレンジも含めてね。

-- それはわかります。

難波 で、俺たちは『DREAMIN』を作り終えたところで、「さあ、こっからどうするか!」っていう最強のモチベーションになってたわけ。「ここに人生賭けなきゃどうするの!」ってくらいのさ。でも、KEN BANDのロックな感じを聴いて、もう軽く落ちながら「ああ、俺たちはまだイケないんだ……」って感じになっちゃってさ(笑)。で、4曲目の俺たちの曲がはじまって……「あれ? 音、ちいせぇ?」とか「俺たちのエネルギー、イケてる?」ってドキドキしちゃって。やっぱり、人のはすっげぇよく聞こえちゃうんだよね。「やっべぇ、これ、負けてねえ?」って。

-- “隣の芝生は青く見える”的な。

横山 俺らもさ……1、2、3曲目がKEN BANDなわけじゃない? で、自分たちのマスタリングを終えて、「さぁ、曲順と曲間を決めましょう!」っていう段階で初めてNAMBA69の曲を聴いたわけ。そのときはガビーンとなったよ。

難波 ホントに?

横山 「俺ら間違ってないよね?」ってナンちゃんと同じような心理になった。

難波 KEN BANDの曲にはズシンとしたところがあったの。それもサウンドの質感とかじゃなくて、エネルギー的なもの。物凄くフレッシュだった。「これ、本当に10年以上やってるバンドなの?」って思うくらい。アレンジも自由で、シュワーって音が飛んできたんだよね。ギターもすごく飛んでくるわけ。「やっぱりすげぇな」って思ったよ。

-- そうだったんですね。

難波 うちらだってK5(Gt/Chorus)とko-heyがすっげぇアレンジを頑張ってたの。だけど、「あれ? 俺、嫉妬しちゃってる?」って率直に思った。「大丈夫、これ?」って。でも、「PROMISES」まで聴いて、ようやく「キタキタ!」と。それで最後の「SONG 2」でハッピー感や自由な感じが出てきて、「大丈夫だよね」ってようやく思えた。で、そのあと何回も何回も繰り返し聴いてると、今度は作品自体の面白さにハマっていくわけ。しまいにはCDに焼いて自分の車で浜を走りながら聴いてさ、「この作品、やっべーぞ!」って。

横山 アハハハハハ!

難波 そのときにはもう、KEN BANDと比べるとかじゃなくなってて、客観的ないちパンクロックリスナーになっちゃった。ハイスタの作品を作ったときも面白かったけどさ、それとはまた違う、ものすごい感じのができちゃってるなって。自分がそこに関わってるとは思えないくらいヤバい作品だなって思っちゃった。

横山 今の話を聞いて率直に思うのが、ナンちゃんって面白いなってことだよね。

-- それはこの場にいる全員が思ってます(笑)。

横山 うん、ナンちゃんって面白いよね。

難波 うんうん……でさ、俺、ちょっと軽く落ちてたんだよね。まず、家のスピーカーで聴いて……。

横山 この話、まだ続いてるの!?(笑)

-- そうみたいですね(笑)。

難波 俺、しーんとしちゃって。みーとぅん(難波の奥さんの愛称)も「やっぱり、ケンさんのギターって飛んでくるんだよね。すごいねえ」っていうわけ。俺らはカッチリしすぎちゃってるかなと思ったけど、それしかできないし。

横山 お互い、それぞれにない味があるからさ。俺らは俺らでNAMBA69のサウンドが「整合性取れてるぞ」って思うし。俺らにない新しさ、“ナウさ”がある。うん、そうは思うんだけどさ……CDに焼いて浜を走っちゃうとか最高だよね(笑)。

難波 自分の車とかみさんの車で2台あるんだけど、車乗り換えて聴いちゃったもんね。

一同 (爆笑)

横山 もう、最っ高! 俺、今回の対談はナンちゃんにたくさん話してほしかったんだよね。今の話とか聴けてうれしいわ。

難波 だって、それくらい人生賭けてたから。ちょっとでも「やっぱり、あのときああしとけばよかった」って思うようなことはしたくなかったんだよね。

横山 今度は俺の話なんだけど、俺も俺で人生を賭けててさ。さっき話したことの繰り返しになるけど、音楽的には『Sentimental Trash』の次のKEN BANDをどうしようかってところから始まったんだけど、精神性の部分で「これでいいのか?」っていうところを夜中にメンバー3人を呼び出してミーティングしたもん。俺らも今年に入ってから曲作りを始めたんだけど、本格的に曲作りに入る前に「この話をしないと俺は先に進めない」っていう話をして。

-- 珍しいですね。

横山 去年の「THE GIFT TOUR」の間にNAMBA69はライブをやってたのよ。俺、それが異様に眩しく見えてたの、実は。

難波 NAMBA69は休める立場じゃないからさ。

横山 でも、メンバーからナンちゃんへの突き上げもあったと思うんだよね。ハイスタのツアーが2週間くらい空いてるときもあったし、「だったらちょっとやりたいっすよ」って話もあったんじゃない? 俺は、KEN BANDでそんなことを言われても絶対やらないの。メンバーもそれをわかってるから言ってもこない。つまり、気を使われてるわけ。それをナンちゃんのとこはやっちゃうわけよ。KEN BANDのメンバーを責めるつもりはないんだけど、端的な例としてうらやましく思えた。

-- そんなことを思っていたとは意外です。

横山 で、ナンちゃんは喉を壊してハイスタのツアーに戻ってくるわけ。でも、ひとっつもイヤな気分にはならなかった。ハイスタのツアー中、ナンちゃんの喉のことは一生懸命考えてたけど、NAMBA69に対して「もうライブやらないでよ」とはひとつも思わなかった。それを超えてナンちゃんはここに来てるわけだから。話は戻るけど、KEN BANDのメンバーが俺のことを尊重してくれてる、気を使ってくれてるっていうのはすごくうれしいんだけど、俺に対して甘えてるところもあるわけ。それが猛烈に気に入らなくて、3人を呼んで深夜のファミレスで大ミーティングですよ。

-- ファミレスで(笑)。

横山 で、俺は「Ken Yokoyamaなんてバンド名でやってることでこうなってるんだとしたら、バンド名変えよう」とまで言ったのね。でもそれはあまりにも大きすぎることだから、その代わりに、Ken Yokoyamaってバンドに対して「みんなが1/4ずつ関わってくれ」っていう要求をした。だってNAMBA69はそれをやってるんだもん。例えば、ライブのやり方にしてもそうなんだけど、俺は無茶苦茶やるから、横山健のワントップを他の3人が支えてくれている感じなんだけど、結果的にそれが変わらなかったとしても、精神的には1/4ずつでありたいっていうことを去年のハイスタのツアーを通して感じちゃったの。ハイスタってどんな時でも1/3ずつで、その素晴らしさを改めて体感しちゃった。体感してなかったらこんなことは思わなかったと思う。

-- 「THE GIFT TOUR」はそれだけ大きな影響を与えてたんですね。

横山 そう。あれを通過したから、ものすごくKEN BANDが物足りなく感じてしまった。でもKEN BANDはやりたい。だったら話すしかない、って。「THE GIFT TOUR」があって、自分でナンちゃんとのスプリットを決めて、自分で自分の首を絞めていきまして(笑)……だから俺も人生賭けたね。

難波 それ、半端ないねー。KEN BANDにそこまでの意識革命が起こってるとは思わなかったな。でも、それは音にも出てるよね。こう言っちゃなんだけど、前はケンくんのギターと声があまりにすごくて、他の3人はちょっと控えめにしてるのかなってところが表れちゃってたけど、今回はみんなで飛び出してきてるもんね。俺らは「4人の塊でいくしかない」っていう意識革命がずっと前にあったけど、なかなか上手くいかなくて。だから、KEN BANDが1回でそこまでなったのはすごいよ。

Vol.02に続く
Interview By 阿刀大志

Ken Yokoyama VS NAMBA69 Tour

[ 各公演共通 ]
OPEN 18:00 / START 19:00 / TICEKT : 3,800yen
[ 注意事項 ]
  • ・小学生以下チケット無料(要保護者同伴/保護者1名につきこども1名まで)
  • ・お子様の安全は保護者様の責任におきまして必ず確保してください。もし万が一お子様に怪我や事故等があった場合でも、主催者・出演者・運営・会場は一切の責任を負いません。
  • ・お子様の指定のエリアまたは客席後方以外での観覧不可/エリアは2階席になる場合がございます。
  • ・お子様連れのお客様は整理番号に関わらず、ご入場の際、最後尾にお並び頂きます。
  • ・お子様の耳を大音量から守るためにイヤーマフ等をご持参すなど、必ず対策を講じてください。
  • ・いかなる場合もスタッフの指示には必ず従ってください。